【デザイン思考が学べる本】10歳でもわかる問題解決の授業を読了|感想・レビュー

10歳でもわかる問題解決の授業―自分の頭で「考える力」が身につく5つの授業を読了|感想・レビュー

世界一やさしい問題解決の授業」に続き、問題解決の考え方や手法が学べる本を読了しました。

本の名は「10歳でもわかる問題解決の授業―自分の頭で「考える力」が身につく5つの授業」です。

ぼく

タイトルから察しがつくかと思いますが、同じ著者による同系統の本です。

せっかくなので感想をば。

10歳でもわかる問題解決の授業―自分の頭で「考える力」が身につく5つの授業|感想・レビュー

10歳でもわかる問題解決の授業―自分の頭で「考える力」が身につく5つの授業を読んでみた|感想・レビュー

個人的には、「世界一やさしい問題解決の授業」よりコチらの本の方が数段面白かったです。

「世界一やさしい問題解決の授業」が、「問題解決の思考プロセス」に重きを置いたのに対し、こちらの本では、「問題解決のアプローチ」に重きを置いています。

つまり、「精度の高い結論(仮説)」を導き出すためには、どうすれば良いのか?を具体的なエピソードを交え、わかりやすく説明してくれています。

結論としては、「仮説は検証ができてなんぼ」、よって「(調査などに時間をかけ)問題の一発解決を図る完璧な打ち手」を目指すのではなく、精度は荒くとも「トライ&エラー」を繰り返し、仮説の確度を高めていく or 物事を前進させる方が、最適解にたどり着けるスピードは俄然速くなるよ!ってことが、述べられています。

まぁ、当たり前ですよね。

ただ、何も考えず闇雲に行動しても(当然ですが)意味はありません。

下記の点を最初に設定することで…

  • 情報:この仮説が有効そうだという根拠をどう設定するのか
  • 基準:結果に対し、どのようにして有効性を確認するのか
  • 視点:結果を次のアクションにどのように活かすか

失敗したとしても、それは”仮説に基づいた決断の結果“としての失敗になるわけです。

そのため、失敗は「重要なデータ」であり、次の行動の精度を高める”最優先の行動基準“ともなりえます。そしてそこから次の”さらに洗練された案”を生み出して決断し続けることが、のちの成功(成長)に大きく寄与します。

ぼく

失敗の重要性が繰り返し書かれていたことが印象的でした。

 

・・以下、メモ書き・・・

精度の高い仮説を立てる手順について

仮説構築の段階では、仮説を的ハズレにしないため、「SCAMPER(スキャンパー)」というフレームワークを駆使し、多面的・多角的な視点で案出しをする。

そして実行する段階では、各仮説に対し評価軸をつくり、各評価軸に重み付けを行い、最優先策を決める。

実行した結果を最大限活かすため、「演繹(えんえき)」と「帰納(きのう)」を利用し、結果から”言えること”を吟味し、次のアクションに繋げる。

取り組むべき問題の見つけ方について

  • 現象から、打ち手に繋がる論点を導き出す。
  • 根本原因にたどり着くため、「なぜ?」を繰り返し論点を深堀していく。
  • 自分に見えていない論点(立場の違いなど)をあぶり出し、打ち手を増やす。

重要な論点を見落とさない方法

複数のフレームワークを駆使し、見落としを避ける。

  • フェルミ推定・・・問題の構成要素を数式で分解 → 視野を広げる(俯瞰で見る)
  • PPM・・・自分(自社)の強みと弱みを外的要因と結びつけ2軸で整理 → 論点の取捨選択に有効
  • VC・・・構成要素を時間軸で分解し、論点のモレをなくす → 原因の抽出

洗い出した論点に対し、仮説をぶつけ、成果を検証していく。

そして何より重要なのは「実行後にもやることはたくさんある」。「決めた後のことについて無頓着にならない」です。

ぼく

この前、仕事で”まさにこれ”な事案があったので、耳が痛い…(忙しさにかまけて検証を放置してた…)

一言でまとめると、一発解決は無理。フレームワークを駆使し、精度の高い仮説を設定。検証・修正・改善を早いサイクルで行い、仮説を洗練させていく..です。

そんな感じで。終わりッ!!

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