【UI/UXを学ぶための良書】インタフェースデザインの心理学を読了|感想・レビュー

インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針を読んでみた。|感想・レビュー

最近、どのようなユーザーインターフェース (UI)であれば、利用者が”ノンストレス”で”スームズ”に目標を達成できるんだろう…ということに心を砕く日々です。(書評だけ見たい方はこちらをクリック→書評に飛ぶ▼

目指すべきは、一切の無駄を排除したデザイン。言葉による説明は極力省き、直感的で使いやすいサイト設計(画面・導線・機能面など)を!!…というのが理想ですが、言うは易く行うは難し。

答え(?)を見ると「なるほど!!」とはなるんですけどね。。いざ自分がやろうとすると、これがもうめちゃくちゃ難しい…

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最近ダイソンの「空気清浄機能付きファンヒーター」を購入したんですが、ダイソンってアプリで製品の起動からコントロール、果ては部屋の空気の状態までモニタリングすることができます。

そのアプリの操作性・チュートリアルの”分かりやすさ”ったら抜群です。あまりのノンストレスぶりに、「あ〜これこそが、最適なユーザー体験(UX)だよなぁ..」と、それはもう感動しました。

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リテラシーレベルの異なるユーザーが混在する中で、”どのような言葉”を用い、”どのようなイメージ”で相手に伝えるか。

初心者に寄りすぎると”説明過多”となり、玄人に寄りすぎると”初心者を置いてけぼり”にしてしまう。

その狭間でいつも迷い、どんどん迷路に迷い込んで行く…というのがここ最近のルーティンです。。

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昔ダウンタウンの松っちゃんが、面白い話を4〜5枚の紙芝居で伝えないといけないという制限があったら、どの場面を切り取ってオチまで持っていくか。この切り取り方で「トークの上手い下手が分かる。」と仰っていましたが、これってお笑いだけじゃなく、デザインにも通じるものだなぁと思ったり。

ぼく

おもんない奴は「その場面いる!?」という不要な絵を挟んでくるそうです。耳が痛い。。

前置きが長くなりましたが、目下UI/UXデザインの勉強中です。…が、いくら自分で考えても煮詰まるばかり。そのため、先人の知恵に学ぶことにしました。

読んだ本は「インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針」です。

 

インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針|感想・レビュー

インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針の写真

デザインを生業(なりわい)にしている人であれば、既知の事実、つまり既に経験して知っていること(=当たり前のこと)がページの多くを占めています。

…が、本書の凄いところは、実験・調査研究に基づいた客観的な根拠(数値データ)を提示しているところ。

例えば、「読みにくいフォント」を使用した場合、それがユーザーにどういう影響を与えるか?

実施された研究内容は以下の通りです。

読みにくいフォントを使うと文章の意味が欠落してしまう

研究結果

読みやすいフォントで書かれたメモを受け取った人は、それが難しくない運動だと判断し、毎日の運動に進んで組み込んだ。(8分程度で完了する運動だと判断)

 

対して、読みづらいフォントのメモを受け取った人たちは、それが難しい運動だと判断し、毎日の運動に組み込むのに抵抗があった。(15分程かかる難しい運動だと判断。よって、読みやすいフォントの倍かかる認識になったそうです)

この研究から得られる結論としては、「フォントが読みづらいと、内容の理解がしにくい上に、実行もしづらいとユーザーが判断してしまう」ということ。

まぁ、当たり前ですよね。」ただ、この本を読むまでは、そこに確固たる根拠はなく、感覚的なものでした。(まぁ、この件は、それで十分だと思いますが…)

その感覚的なものに、「人間の行動を客観的に観察(分析)した研究結果が上乗せされる」…つまり、これまで経験で培った知識の答え合わせもできつつ、プラスα「心理学に関する学術論文」で新たな気づきや知識を持たせ、見識を広めてくれる訳です。

ぼく

勉強になることはもちろん、読み物としても純粋に面白かったですね。

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その他、個人的に面白かった点は、「長い行の方が速く読める」ということ。

長い行のほうが速く読めるが一般には短い行のほうが好まれる

これは意外でした。なんでも、行末に達するたびに、目の動きが中断される関係上、必然的に行末の少ない、長い行の方が速く読める…という訳です。

ただし、だからといって、長い行=正義ではありません。なんでも人は「1行あたり45〜72文字程度」を好むそうです。

そのため、研究結果から導き出される結論としては、「読まれる速度を重視するなら、行を長くする」「速度が重要でなければ、行を短くする」です。

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あとは、言葉が与える影響について。

交通事故のビデオを見せた後、以下2パターンの内容に振り分けて質問。

  • 車がぶつかった時、どのくらいの速度だったと思いますか?
  • 車が激突した時、どのくらいの速度だったと思いますか?

そのあと、「ガラスが割れたことを覚えていますか?」と尋ねたところ、「激突した」という単語を使った場合の方が、「(答える)速度が速くなり」、ガラスが割れたのを覚えていると答えた人は、(”ぶつかった”という言葉を用いた時に比べ)「2倍」になったそうです。

証人の証言が当てにならない理由

なので、製品について”ユーザーテスト”を行う場合、質問者が使う言葉によって、相手が記憶している内容が異なってくる可能性がある…ということです。いや〜面白いですね〜。

ぼく

他にも色々面白い事例が満載ですが、割愛。

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デザインは、流行り廃りがあるため、時と共にどんどん変容していきます。

「インタフェースデザインの心理学」の発売年は2012年のため、掲載されている参考サイトはどれも一世代前のものばかり。

…がこの本に掲載されている内容は、人間の潜在的意識(無意識)が顕在的行動にどのように影響を与えるか。つまり普遍的な原理・原則のものとなります。

なので、2019年現在でも通用するし、これから先の未来でも同じく通用するでしょう。

まさに、時代に左右されない名著ですね。読んでよかった。そして、これからも定期的に読み返したいと思います。

そんな感じで。終わりッ!!

続編。絶対読む。

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