「今一番ハマっている服の種類は?」と聞かれたら迷わず「スウェットシャツ」と答えます。
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理由としては、以下3点。
- 1年を通して着れる期間が長い(梅雨や夏以外の時期に着れる)
- 着回ししやすい(他の服と合わせやすい)
- (ニットなどと違い)気兼ねなく洗える
なかでも「3」が自分の中では大きく、カーディガンやセーターなど「ニット主体」の服を着てきた自分としては衝撃でした。
あと、ニットだと埃を落としたり、毛並みを揃えたりするために、着用後 必ずブラシをかけていましたが、コレがまぁ〜めんどい。(あと、シーズン終了後に、クリーニングに出す作業とか…)
手間暇かけるので、たしかに愛着は深まるのですが、今の気分としては”カジュアルに気兼ねなく服を楽しみたい“という感じですね。
その気分に「スウェットシャツ」はぴったりでした。…ということで贅沢2着買い。
ブランドは両方とも「masao shimizu(マサオシミズ)」です。
目次
masao shimizu(マサオシミズ)とは
デザイナーは清水 真生(しみず まさお)さん。
スタートは2010年なので、今年でちょうど10年目ですね。
デザインの特徴としては、「手が込んでるけど一見シンプルな服」、もしくは「素材の切り返しを多用したインパクトのある服」というイメージ。
個人的に、(ドメスティックでは)いま一番好きな服のブランドで、masao shimizuに関しては、今回紹介する2着含め、計4着持っています。
masao shimizuを知ったキッカケは、「再構築デニム」。いまやブランドの代名詞たるアイテムですね。
masao shimizu(マサオシミズ)の再構築デニム。
前面の生地が裏返り再構築されています。
裏返ったベルトループや逆向きに付けられたフロントボタンなどが印象的。https://t.co/Z5rj77ucxI pic.twitter.com/p4JAhdnFnM
— サシェ/上原さん (@Sache_Yagi) 2017年3月4日
古着のリーバイスを数本解体し、手作業で1本のデニムへと仕立て上げている本作は、パーツとなるデニム自体が古着のため、全く同じものは存在しません。そして、ベースが古着なので、着古されたヴィンテージ感(古着特有の風合い)が”最初からある”のもまたいい感じなんですよね。
このアイテムのデザインソースは間違いなく「メゾン・マルタン・マルジェラ」のアーティザナルライン」。
マルタン・マルジェラの「アーティザナル」ライン。アンティークの古道具や古着を加工して作る一点物の服。古いトランプや砕けた瀬戸物、世界中の瓶のふたを使ったウェストコート、所謂チョッキが凄くカッコイイ。他にも靴ひもやレコードを使ったドレスなど。なかなか本物は見れません。
— ともひこ (@tomohikoo) 2009年11月15日
ぼくが一番好きなブランドの一番好き”だった”コレクションラインです。
(マルジェラ在籍時)後期の”アーティザナル”はもはや服ではなく、芸術作品といった趣(おもむき)でしたが、前期の”アーティザナル”は、実験的な試みはしつつも、服という枠組みからは外れない、実用性もしっかり兼ね揃えたまさに”服”でした。
そんな”前期アーティザナル”のベースとなった素材は古着。(後期はトランプや陶器など服飾素材ではないものを採用。当然着れません。)
昔のマルジェラにはね買ったばかりなのに何年も連れ添ったような安心感があったのよ。着古したような墨黒の色合いなんて最高だった。本当に古着好きにはたまらんブランドでした。
— harusounayu (@harusounayu) 2019年4月19日
それのなにが魅力って、一山いくらの(野暮ったい)古着を、圧倒的なセンスで現代的なものへと昇華させるMIX感。いわゆるDJ的手法(サンプリング)ですね。それまで日の目を見ずに眠っていた製品がデザイナーの感性(センス)で”イケてる服”に生まれ変わる訳です。
「masao shimizu(マサオシミズ)」がやっていることもまさにそれ。
オールハンドメイドによる丁寧な作りで”古着”を現代的に再構築した服たちは、見るたびにワクワクさせてくれます。(特にマルジェラ好きとしてはたまらない)
masao shimizu(マサオシミズ)の再構築スウェット|商品詳細・レビュー
購入したのは、両腕に2種類の古着のスウェットをドッキングさせた再構築スウェット。
お値段は、40,500円 (税込)。
素材は、コットン100%。
色は「赤・グレー・ネイビー」と3色ありましたが、ネイビーをチョイスしました。
サイズは3(Lサイズ)。
身長173センチ、体重61kgのぼくからすると”ゆとりのあるサイズ感”ですね。
ざっくりとラフ感のあるシルエットのため、肩肘張らずにリラックスして着れるのが嬉しいところ。(+トレンドを抑えてるところもグッド)
このスウェットのもっともヤバいポイントは「Vガゼット」と「ラグランスリーブ」。
この”切り替え”の半端なさよ。
色や風合いの異なる4種類のスウェット生地をドッキング。
同系色で統一しているため、異なる生地を複数使いつつも、全体的にやり過ぎ感のない均整が取れたデザインに。
このまとめ方凄くないですか..!?いいセンスだなぁ…
袖部分は、カレッジスウェットの古着が。
前身頃の部分を袖として利用しているんですかね??存在感のあるこのロゴがスタイリングの良いアクセントに。
そしてロゴプリントは”ひび割れ”ていて、それがヴィンテージ感を醸し出しているんですよね〜。うん、超好き。
着用した感じ
デザインの元となっている素材
これを裁断・解体し、一つのスウェットへと再構築したんだな…と考えると、感慨深いですよね。
この服は、久々にかなり刺さったデザインなので、全色買ったろかな…と思う今日この頃。
デザイン性が強いんで、これ”1着” 着るだけで映えるんですよね。インナー、アウター両方の用途で使えるのも魅力的。
コレクションラインなので、この機を逃すとオークションで探すしか方法が無くなるし。う〜ん迷う。
そんな感じで。終わりッ!!
noteを更新。
「記憶を掛け合わせるマサオシミズ」
古着を解体し、その素材を組み合わせながら「新しい服」を作る清水真生の「マサオシミズ(masao shimizu)」。この服作りのアプローチを聞いたとき、マルタン・マルジェラの名を浮かべる人もいるだろう……
続きはnoteで
— Shigeaki Arai (@mistertailer) 2019年3月28日
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