【ジョジョ展】荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋 in 大阪|感想とか写真とか

荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋 in 大阪

天保山で開催されているジョジョ展に行ってきました。

東京や宮城(仙台)では開催されていたものの、西日本での開催は今回が初。しかも開催場所は地元・大阪。

となると、行かない理由がない。

…とはいえ、ぼくはジョジョの熱狂的なファン…という訳ではありません(爆)

なんせジョジョは「3部・4部」、「5部の最初」、「6部の最初と終わり」・「8部の最初」しか読んだことがないので。

ぼく
最初から最後まで通して読んだのは「3部のエジプト編」と「4部の杜王町編」だけです。

一緒に行った友達に「何でそんなに変則的な読み方をしてんの!?」って突っ込まれたんですが…言われてみれば確かにだいぶイレギュラーな読み方ですよね

ただ、中途半端にかじってるので、ディオとジョースター家の因縁やスタンドの概念・発現方法など、物語の肝の部分は ばっちり抑えています。

なので、まぁ…楽しめるだろうと。(分からんかったら友達に聞けばいいし)

てな訳で感想をば。

【ジョジョ展】荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋|感想

絵の巧さや色彩のセンス・構図の秀逸さなどは、色々な方がブログやらTwitterなどで言及しているので割愛。

個人的に一番楽しかったのは、音声ガイドを借りることによって聞ける荒木 飛呂彦(あらき ひろひこ)氏本人による制作秘話でした。

ジョジョ展の音声ガイダンス

音声ガイダンス:550円也

一番印象に残っているのは、今回の原画展のキービジュアルについて。

 

今回の展覧会の開催場所は、「東京」と「大阪」。なので、2枚描くことが最初から決まっていたそうです。

キービジュアルのコンセプトは「善と悪」。であるならば、描かれるのは当然 本作を象徴するキャラクターである「承太郎」と宿敵「ディオ」。

ポーズに関しては、承太郎は主人公らしく「来い!」と挑発的な感じ。

対してディオは、承太郎とは正反対。物思いに耽っており、知的なイメージも相まってか哲学的な雰囲気を醸し出しています。

作者いわく「何で負けたのかなぁ…とか考えてるんですかね〜」とのこと(ここはちょっと笑った。えっ、そうなの!?みたいな )

なお、ディオのポーズはフィレンツェにあるメディチ家礼拝堂の彫刻を参考にしているそうです。

続いて背景に関して。

承太郎側は「富士山」。形でいうと三角。対してディオは「月」。形は丸。異なる形状の対比で、躍動感のある描写になっています。視覚的バランスも良いですね。とにかく美しい…

ぼく
作者いわく2枚で1枚という意味が込められているとのこと。

 

あと、ジョジョといえば「ラッシュ(ガード不可避の高速連続パンチ)」。

一見、描くのはめちゃくちゃ大変そうなんですが、作者いわくサクッと描けるとのこと。

そのため、このシーンを描くのが楽しみで仕方ないそうです。

…というのもラッシュはいわば「決め」のシーンのため、大体が話の終盤で描かれます。なのでこれを描いたら仕事終わり+話の幕引き。そりゃテンションが上がりますよね

ぼく
音楽で気分を高揚させ一気に書ききるため、カタルシスが半端なく、それが”たまらない”と仰ってました。

ちなみに、このシーンはほぼ一人で書ききっており、担当に任せるのはトーンや集中線位だそう。スゲェ…

 

その他、印象的だったのは下記2点。

  • 漫画を描くときに、この世で一番怖いのは何かというのを考えた。出した結論は「因縁の連鎖」。
  • スタンドを出した理由は、3部が始まる前 担当に「波紋では弱い。”なにか”新しいことを考えた方がいい」と言われたから。

因縁の連鎖…いわば積年の恨みってやつですね。…考えたこともなかったですが、それが自分の身に降りかかるとしたら たしかに怖いですね。。

スタンドについては、「ほ〜」と思いました。これは担当さんかなり良い仕事をしたのでは。

1部・2部を見ていないので何ともいえないですが、スタンドは今やジョジョの代名詞でもあるので、担当さんの読み通りですね。

ぼく
スタンドが無い3部なんて想像できない…

それにしても、どちらとも徹底的読者目線。「読者をいかに楽しませるか」に重きを置いてますよね。エンターティナーだな。。見習わねば。

ジョジョ立ちのトイレの案内板

ジョジョ展あるある。案内板がジョジョ立ち

絵以外で気になった展示内容は、荒木先生の創作の秘密に迫った「ジョジョリロン」。

その中で特に印象的だったのが、絵の技法について。

荒木先生の絵はとにかく鮮やか。特に背景が印象的で、空がピンクやオレンジだったり、地面が青色だったりと既成概念を覆した色を多様していました。

その特徴的な色彩は なんでも、イタリア・ルネッサンス絵画で使われていた「カンジャンテ」という技法を用いているのだそう。

通常影の部分には、暗い色を用いますが、この技法では黒や灰といった暗い色は使いません。

メインで使っている色とは違う色(有彩色)を使用し、影を表現します。(例:黄色の服の影を赤色で塗る…など)

つまりめちゃくちゃ鮮やか。

この美しい色合いとジョジョのキャラクター達の相性は抜群で、とても印象に残っています。

あと、驚いたのがキャラ設定の緻密さ。

なんでも荒木先生は「身辺調査書」という履歴書の様なものを用いてキャラクターの肉付けを行っており、その調査書には血液型や年齢はもちろんのこと、その人物の経歴・趣味嗜好まで記載されていました。

ぼく
大学時代にミスさくらんぼを受賞。安室奈美恵が好き…など。

2・3人とかではなく、登場人物全員にこういった緻密なプロフィールを用意するってことですからね…すごい労力。

でも、こういった地道な努力の積み重ねがキャラクター達に命を吹き込んでいるんだなーと感動しました。

あとは漫画論かな…

荒木先生いわく「漫画はプラスが積み上がっていかなければならない」とのこと。

要は主人公が不幸になる様な話ではいけないということです。

で、いわゆるジャンプ(少年漫画)でありがちなのが、「トーナメント制」。

ドラゴンボールみたいに「どんどん強い敵が出てくる」パターンですね。

このパターンは上がりきったら終わりなので、結果的に漫画の寿命を縮めかねません。

そのため、ジョジョ3部は”道中もの”にすることで”そういった懸念点”を回避したとのこと。

ぼく
次に出てくる敵は、決して前の敵より強いわけではないが、逃れることは出来ず、前に進むしかない展開にすることで”プラス”の話にしているとのこと。

これは「なるほど〜」と思いました。

たしかに、トーナメント制のバトルものは次から次へと強い敵が出続ける結果、パワーインフレが加速。結果、後付け設定や矛盾が生じ、迷走してく…みたいなパターンが多いですもんね。。

その他、展示物では「JOJO × 森永邦彦」のコラボレーションが良かったです。

森永邦彦さんは、ANREALAGE(アンリアレイジ)のデザイナーですね。

コラボ作品は当然「服」。ギャラリーには、紫外線で照らすとジョジョの柄が浮き上がる服が5着展示されていました。(紫外線が照らされていない時は、ただの真っ白な服)

特定の状況下で無いと本来の柄が見えない今作で、「スタンドはスタンド使いしか見ることができない」を疑似体験させているとのこと。

秀逸なコンセプト。「だからアンリアレイジなのか!!」とすっと腑に落ちました。

あと、ぼくはファッションが好きなんで、アンリアレイジのお家芸ともいえる”フォトクロミック技術”を生で見ることができて嬉しかったです。

ぼく
ジョジョ展と全然関係無いけど、森永さんが情熱大陸出演時に身につけていたマルジェラのフォークブレスレットが欲しい…

・・・

展示されている絵で一番グッときたのは、スティール・ボール・ラン(7部)16巻の表紙です。

コミックスと違い原画では、馬に乗っている二人が遠くに描写され、かつ手前の男性も描かれていませんでした。

そのため余白がたっぷりと設けられており、また縦横に塗られた4色の絵の具によるラインが効果的なアクセントとなっていて、ダイナミックかつ洗練されたデザインでとても印象に残っています。

あとは、ディオですね。

この展覧会の大きな目玉は、「裏切り者は常にいる」エリアに置かれている等身大のキャラクター原画。

そこで描かれているディオ様が…ディオ様が完全に変○者でした

ぼく
グレートですよこいつはァ

・・・

ジョジョ展は、1月14日(月)をもって終了なので、興味のある方は是非!

ただ、土・日・祝は時間制のため、行ってすぐ入れる..という訳ではありません。また会場でチケットは売っていないため、事前のチケット購入は必須です!(購入場所はローソン)

あと、めちゃくちゃ並ぶので20分〜30分前には会場にいた方がいいですね。

そんな感じで。終わりッ!!

ジョジョ展 in 大阪:概要

会期2018年11月25日(日)~2019年1月14日(月)
会場大阪文化館・天保山(海遊館となり)
開場時間午前10時~午後8時(最終入場は閉館の30分前まで)
入場料一般 1,600円/大学生 1,200円/高校生 800円(中学生以下無料)
参考サイト荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋

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