コロナの影響で楽しみにしていたイベントが軒並み中止 or 延期。
そして、ついには外出自粛要請まで。なんつーか閉塞感が半端ないですね。。
なので、先月行った展覧会の思い出に浸る事で、行き場のない鬱々とした気持ちを昇華させ、明日への活力にしたいと思います。
目次
滋賀・佐川美術館で開催された「デザインあ展」に行ってきた|感想や写真など
デザインあ展については、一昨年「東京」で”すで”に鑑賞済みのため、本展覧会はスルーするつもりでした。
…が、京都方面に行く用事があったので、ついでに寄ることに。
ちなみに、当日はこの冬一番の寒波が到来。それに加え、入場規制もかかっており、美術館周辺は会場入りを待ちわびる大勢の人で長蛇の列が形成されていました。
なので、現地に着いた瞬間思いました。「帰りたいと。」
足が棒のようになりながら、会場にIN。
印象に残っている作品は、以下4作品です。
- 抽象度のオブジェ
- ごちゃまぜ文庫
- マークだけの群れ
- ちょうどいい
抽象度のオブジェ
トイレのマークが、いわゆる”馴染みのある形”まで抽象化されていく過程を段階的に描いた作品。
左側が一番具体的。凝った装飾に加え、陰影もバッチリ書き込まれているため、めちゃくちゃリアル。
右に行くにつれ、無駄な要素が省かれていき、情報伝達に適した形状、つまり「アイコン化」され、最終的には街中で良く見かける「馴染みのある形」に。
仕事などでアイコンや図解など、要点を絞り、簡略化されたパターン図は度々作成していますが、ここまで段階的に考えてる?と問われれば、考えてないかも 笑 と思ったり。
また、(これまでの成果物の中には)そぎ落としが足りず、情報伝達のノイズになってるものもあるかもしれない…とも思いました。
まぁ、「図解」などではそこまでの厳密さは求められないとは思いますが、「ロゴ」では絶対必要ですよね。
ぼくは、概念や理念など形のないもの(?)をシンボリックに際立たせ、具現化していく作業がとても苦手です。
なので、この作品同様、いくつかのステップに分け、少しずつ前に進んでいく…つまり苦手意識を克服するため、段階的に慣らしていくのがいいかもな…と思いました。
これじゃないけどジャガーさんの歯医者に行く話で歯医者が死に掛けのおじいさんでめっちゃ手プルプルしててこえ~ってジャガーさんがふと顔に当てるライト見たら古びたフランス人形がくくりつけてあってあひゃぁぁぁってなる話が定期的に顔に出るくらい思い出し笑いする
— キシロユタカ (@kishiro02) September 9, 2014
ごちゃまぜ文庫
これはもう完全に「面雀(オモジャン)」ですね。サンプリングの要素はゼロ。”まんま”といった感じ。
もう10年以上前に好きだった松本人志さんの番組「松ごっつ」で購入した「面雀」が懐かしい。ふたつの語句を組み合わせて言葉をつくる面白さに何度笑い転げたか。当時の一人ごっつ〜松ごっつは今のIPPON グランプリに通じてますね。#IPPON#IPPONグランプリ pic.twitter.com/cA6qK1wAnh
— ハギハラカズヤ◎UTURA(kazmia.inc/noma) (@UTURA) April 20, 2019
ここに来て、「松本人志」の偉大さを再認識するとは。20年以上経った今でもその発想が取り沙汰されるなんて凄すぎ。やっぱ天才。
このコーナーに関しては、懐かしさも相まって割と長い時間、留まってました。
あと、子供達が「何か違う…」と違和感(戸惑い)を感じながら、見ていたのも印象的でした。
そんな様子を尻目に「これを機に固定概念に縛られず柔軟な発想ができるようになるといいな〜」と思いながら、このコーナーを後にしました。(おそらくそれが制作者の意図だと思うので。)
マークだけの群れ
パッケージが無い世界ってこんなに無機質なんだ〜と、今一度デザインの重要性を再認識させてくれる展示作品。
まぁ、ぼくはビジュアル至上主義では無く、どちらかというと使い勝手(操作性)の良さや売上・集客につながるデザイン=正義って考えなので、いわゆる”オシャンティ”なデザインは、二の次….
昔、楽天のえらい人に「楽天の通販ページはなんであんなにゴチャゴチャしてんの?」って聞いたら「ABテストを死ぬほど繰り返しても、結局ああいうスタイルの売上が一番高い」って言われたの思い出すな。
もちろん、そういうページを好きな人が楽天のメイン顧客だからってバイアスの可能性も認めてた。 https://t.co/jiP4n50uYh— ヨッピー (@yoppymodel) February 12, 2020
な ん で す が
ぱっと見で”ええな“と思うデザインは、心情的に間違いなくプラスに働くはずなので、最近は”ビジュアルによる表現力”も伸ばしたいな〜と考えています。
あと、これは完全に余談ですが、最近デザイン関連の話で感銘を受けたのは、「TENGA」の話です。
↑TENGAの話は10分10秒から。
TENGAのデザインの話面白い。世のデザイナーの地位はこういう考えの方々がマジョリティになると変わっていく。|【高橋がなり】人生相談#25⇒風俗店の男性スタッフが育たない。経営とは切ってもきれない人材育成について。がなりが語る。 https://t.co/DOTLOV5jVR @YouTubeさんから
— 坂元 剛 (@ho_designschool) May 6, 2019
ちょうどいい
「見た目のインパクト」でむちゃくちゃ印象に残ってる作品。
まぁー”タイトル”といい”見た目”といい分かりやすいですよね 笑
ぼくはこういうキャッチーな作品が大好きです。単純に見てて楽しいし。
この作品は、子供達もむちゃくちゃテンションが上がってました。
それにしても「ちょうどいい」ってタイトルの付け方が秀逸だなぁ〜。色んなことを想起させますね。
あと、この作品を見て、「直島の巨大ゴミ箱」を思い出しました。
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デザインあ展|感想まとめ
“デザイン”と名が付いている通り、わかりやすさ重視、それこそ子供にまで伝わるくらい”コンセプトを作品に落とし込んでいる点”は素晴らしいと思います。
だからこれだけ反響があるんでしょうね。
「見る、考える、つくる」
無意識に繰り返ししてきた行為に、意識を向けることでより豊かになるということ、また実はきちんと見てなかった事や考えていなかった事にも気づく。とても大切なことに、はっとさせられる。
企画も展示もとても丁寧で来場者を考えつくられた心地よい空間。#デザインあ展 pic.twitter.com/tsag6Jxols— saitomomoko (@saitomomoko_) February 9, 2020
あと、これだけ人気の展覧会が関西で開催されるとなれば、大体「大阪文化館・天保山」か「兵庫県立美術館」、「京都市美術館」あたりが選ばれますが、滋賀の「佐川美術館」をチョイスするあたりが、いいな…と思いました。
初めて行きましたが、めちゃくちゃいいです、佐川美術館。周囲の景色、建物の造形美含め、とても素晴らしい美術館でした。これを機に行けて良かった。
デザインあ展 in SHIGA:概要
会期 | 2019年12月14日(土) ~ 2020年2月11日(火・祝) | ||||||
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開場時間 | 9:30~17:00 ※最終入館16:30 |
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入場料 |
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休館日 | 月曜日 | ||||||
電話番号 | 077-585-7800 | ||||||
所在地 | 滋賀県守山市水保町北川2891 | ||||||
HP | 佐川美術館 |
佐川美術館:MAP(地図)
アクセス |
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あと”デザインあ展”のみならず地下で開催されていた「吉左衞門 深見陶治×十五代吉左衞門・樂直入」も相当良かったです。
そんな感じで。終わりッ!
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