大阪・国立国際美術館で開催中の「 ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」に行ってきました。
てな訳で感想をば。
目次
ピカソとその時代 in 大阪・国立国際美術館のグッズ
図録、ポストカード、雑貨などの定番品はもちろんのこと、Tシャツ、パーカーなどのアパレルグッズも取り揃えられています。
印象的だったのは、複製原画のサイズやバリエーションの豊富さ。
原画を高精細に再現した高級なモノ(29,800円〜98,000円)から、お手軽に買えるモノ(880円〜4,480円)まで幅広いラインナップで展開されてました。
なお「2月18日(金)19時30分」時点では売り切れ商品はなく、在庫も潤沢にあるように感じました。
状況見る限り、お目当てのグッズが買えないことは無いかと思います。
購入グッズ
ピカソとマティスのグッズを購入。
内訳は、以下の通り。
- 大判ポストカード:250円
- ポストカード:198円
- イーゼル付き アクリルキーホルダー:880円
- マグネットセット:1,760円
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ピカソとその時代 in 大阪・国立国際美術館の所要時間
ぼくは展覧会で4時間10分、グッズ選びで30分かかりました。
↓内訳としてはこんな感じ。
- 展示物に添えられた説明文は全部読む
- 撮影可能な作品は全て写真に収める
- 展覧会を2周する(1週目は撮影中心、2週目は鑑賞中心)
- ベンチに置かれている図録をざっと読む
- 10分休憩を3回取る
- 音声ガイドを一通り聴く(収録時間30分)
…とまぁ、結構ガッツリめ。なので、鑑賞時間4時間10分はかなり長い方だと思います。
というのも、本展。展示総数が108点と一般的な展覧会に比べ”やや”少なめです。
…にも関わらず時間がかかった理由は、疲れた状態で行って休憩しまくったからです 笑
あと、展示作品の9割が撮影可能なこと。ステートメント(解説文)や音声ガイドの内容が濃かったことも挙げられるかな。
音声ガイドなし、かつ、展覧会場を1巡しかしないのであれば、1時間30分〜2時間くらいで見て回れると思います。
ピカソとその時代 in 大阪・国立国際美術館の混雑具合
平日・金曜日の15時頃に会場に入りましたが、思ったより人がいました。
時間指定なく入場可能、かつ、入場制限も特に設けていないみたいなので、土・日・祝なんかは、ワッと人が集まり鑑賞待ちの時間が発生するかもしれません。
なので、ゆっくり見たければ、早めの時間帯(午前中)に行くのが良いかと。
あと、写真ですが、引きで撮ると人が大体写り込みます。コレはもう”どうにもならない”ので諦めましょう。
ピカソとその時代 in 大阪・国立国際美術館の注意点は?
リュックは前掛けにするか、館内設置のコインロッカーに預けるかの2択です。
コインロッカーに預ける場合、撮影機器やお財布をリュックと一緒に預けないように気をつけましょう。
会場に入場後、チケットを提示することで再入場が可能なため、後から取りに行くことはできます。
…が、展示会場とロッカーのフロアが異なるため、やや手間です。
ピカソとその時代 in 大阪・国立国際美術館の感想
最高でした。
理由は「山田玲司・山田五郎」、両氏の解説を聞いた上で本展に挑んだからです。
単純にビジュアルだけで見るならば、ピカソの絵は好きではありません。なぜなら心がざわっとし、見てて不安になるからです。。
…が、意図を把握した上で見ると「なるほど!そらそうなるわな〜」と「よくその発想に至ったな…!」の感想が入り混じり、終始(しゅうし)気持ちが高揚してました。
本展を素晴らしいと思った点は、以下2点。
- ピカソが代表作にたどり着くまでの”いわば”プロット的な立ち位置の作品を堪能できる
- 代表作から派生したスピンオフ的な作品を堪能できる
本展、誰もが知ってる”有名どころの絵”はひとつも展示されていません。それが却(かえ)って良かったなーと。
白鳥が水面下で足をばたつかせてるかのごとく、優雅に見えるのは”ほんの一部”。
様々な試行錯誤や変遷を重ねた上で”誰もが知るあの名作群”に行き着いたことが、本展に行くとよく分かります。
本展でもっともテンションが上がった作品は以下。
これを見た瞬間「ジョルジュ・ブラックのレスタックの家やないかいー!」と心の中でめちゃくちゃ突っ込んでました。
キュビズムの由来となった画家、ジョルジュ・ブラック『レスタックの家』 pic.twitter.com/wp4Xw0glem
— 学べる世界のアート@スマホケース販売中 (@art_matomen) November 24, 2022
アヴィニョンの娘たちに触発され、ブラックが「レスタックの家」で”より”事象の幾何学化を進めたわけですが、ピカソも同種の作品を描いてたんですね。
次点は下記。
新古典主義の時代の絵ですね。
1910年代の後半は、ピカソが最初に結婚した年。
その時の奥さんに「あんたの絵分かりづらいねん。もっと分かりやすく描いてや」と言われ、原点に立ち返った時代ですね 笑
「キュビズム」という攻めに攻めたアバンギャルドな絵は、その作風上“あまり“売れなかった訳ですが、この時代の絵は逆。
売れに売れて作家活動にかかせない経済の基盤を作った訳です。
だからこそ、その後の活動の継続、および、業界に一石を投じるような攻めた作品も制作できたという。
自分のやりたいことを貫き通すには、マジョリティに迎合する必要がある…と感じた作品。
お金には替えられないものを求めて小さな農を始めた人たちが、いろいろな、きっと主にはお金の限界がきて続けられなくなるケースをたびたび拝見する。続けることが美徳でもないけど、みな残念そうだから残念に思う。お金はほんとうに強くて、それに負けない強さと理由がないと小さな農は生き残れない。
— 近藤亮一|禾 (@ryoichick) March 1, 2023
…とまぁ、ピカソばかり感想を綴ってきましたが、他にクレー、マティス、ジャコメッティの作品も展示されています。
意図やコンセプトなどを取っ払い、単純にビジュアルだけで見ると、マティスの絵が一番良かったかな。
中でも1番良かったのは「シルフィード」。次点は下記の絵です。
マティスの絵は、ピカソと違い”陰の要素”が全くなく、とにかく多幸感に溢れてるんですよね。その点が良いな…!と思いました。
そんな感じで。終わりッ!!
ピカソとその時代 in 大阪・国立国際美術館:概要
会期 | 2023年2月4日(土)〜5月21日(日) | ||||||||
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開館時間 | 10:00 – 17:00(金曜・土曜は20:00まで) ※入場は閉館の30分前まで |
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チケット料金 |
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定休日 | 月曜日 | ||||||||
電話番号 | 06-6447-4680 | ||||||||
所在地 | 大阪府大阪市北区中之島4-2-55 | ||||||||
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