「SSL化したサイト(httpsサイト)」でサーバー移行を行う際は、事前に移行先のサーバーでSSL化を済ましておく必要があります。
“これ”をしないで移行すると、移行先のサーバーが初期状態では「http」とSSL化していない関係上、画面が真っ白になります。(「https→http」とURLが強制的に変わるので。)
通常であれば、無料SSL証明書(Let’s Encrypt)を持ち込んで、SSL化を済ませておけばいいだけの話ですが、エックスサーバーの場合、他社SSL証明書の持ち込みに対応していません。
よって、エックスサーバーで販売されている有料SSL証明書(年額990円〜)を購入する必要があります。
この記事では、「サイトが表示されない期間なし」で「httpsのまま」、「ロリポップからエックスサーバー」へ移行する際の手順をまとめています。
この度エックスサーバーでは、「WordPress簡単移行」機能(正式版)の提供を開始しました。正式版ではベータ版に改良を加え、より多くのサイトでご利用いただけるようになっています。WordPressの移行の際には、当機能をぜひご活用ください!https://t.co/hffcmk1JTb
— レンタルサーバー【エックスサーバー】 (@xserverjp) 2019年4月3日
目次
WordPress側の作業
キャッシュ系のプラグインを削除する
「WP Super Cache」、「W3 Total Cache」などキャッシュ系のプラグインを利用している場合は、削除する必要があります。
↓以下、例(WP Super Cache の場合)
![サイドメニュー「設定」から「WP Super Cache」をクリック。](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/wpsupercache1.jpg)
![タブ「簡易」を選択し、「キャッシュを削除」ボタンを押します。](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/wpsupercache2.jpg)
![サイドメニュー「プラグイン」から「インストール済みプラグイン」をクリック。](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/wpsupercache3.jpg)
![「WP Super Cache」の停止をクリック](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/wpsupercache4.jpg)
![削除をクリック](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/wpsupercache5.jpg)
プラグイン削除後、問題なくサイトが表示されるかを確認します。
続いては、移行元のサーバー「ロリポップ」で行う作業について。
ロリポップ側の作業
まずは、ウェブサイトのファイルデータ(HTML・CSSや画像など)とデータベースのデータをダウンロードします。
バックアップファイルのダウンロード
バックアップ機能は、有料オプションになります(月額300円)。契約していない方は、FTPソフトから直接データをダウンロードする必要があります。
![バックアップを選択](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/backupfile_download2.jpg)
![バックアップ管理画面を選択](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/backupfile_download3.jpg)
![ファイルのダウンロード](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/backupfile_download5.jpg)
![デスクトップにバックアップファイルを置いておく](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/backupfile_download6.jpg)
続いては、PHPのバージョンを最新にして、移行元・移行先でのバージョンの差異を無くします。
PHPのバージョンを最新にする
![PHP設定を選択](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/php_setting1.jpg)
![PHPの最新バージョンを選択](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/php_setting2.jpg)
![変更を選択](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/php_setting3.jpg)
続いては、メールアカウントの作成。
SSL証明書の取得には、「admin@コモンネーム」などの特殊なメールアドレス(管理者アドレス)が必須です。
Gメールなど、任意のメールアドレスの利用はNGなため、サーバー側で作成する必要があります。
メールアカウントを作成
![メール設定 ⁄ ロリポップ!webメーラーを選択](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/mail_creation2.jpg)
![新規作成を選択](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/mail_creation6.jpg)
![admin@ドメイン名のメールアカウントを新規作成](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/mail_creation7.jpg)
![パスワードを入力し、作成をクリック](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/mail_creation8.jpg)
![admin@ドメイン名のメールアカウントが作成完了](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/mail_creation9.jpg)
これにて移行元(ロリポップ)の作業は終了。
続いては、移行先のサーバー「エックスサーバー」で行う作業について。
エックスサーバー側の作業
移転するサイトのドメインを登録
![サーバーパネルへログイン](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/domain_setting2.jpg)
![ドメイン設定を選択](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/domain_setting6.jpg)
![ドメインの設定の追加タブをクリック。ドメインを追加し、ドメインの設定の追加(確認)を選択](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/domain_setting6-1.jpg)
![ドメインの設定の追加タブをクリック。ドメインを追加し、ドメインの設定の追加(確認)を選択](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/domain_setting5.jpg)
続いては、SSL化(https)に必須な証明書の申し込みを行います。
SSL証明書の申し込み
![追加のお申し込み・同意するをクリック](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/ssl_application4.jpg)
![オプション独自SSLの新規申し込みをクリック](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/ssl_application2.jpg)
![SSLブランド・SSLプラン・契約期間を選択](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/ssl_application3.jpg)
SSLブランド | CoreSSL(最安値のSSL証明書) |
---|---|
SSLプラン | SNI SSL(ネームベース) |
ご利用期間 | 1年 |
![対象サーバーID・コモンネームを選択後、お申し込み内容の確認・料金のお支払いをクリック](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/ssl_application5.jpg)
![お支払い方法を選択(クレジットカードの場合)](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/ssl_application6.jpg)
![必要事項を入力後、カードでのお支払い(確認)をクリック](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/ssl_application7.jpg)
![カードでのお支払い(確定)をクリック](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/ssl_application8.jpg)
![お支払いが完了](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/ssl_application10.jpg)
![SSL証明書の取得申請をクリック](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/ssl_application11.jpg)
![必要事項を入力後、SSL登録者情報入力へ進むをクリック](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/ssl_application12.jpg)
![必要事項を入力後、SSL新規取得申請を行う(確認)をクリック](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/ssl_application26.jpg)
![SSL新規取得申請を行う(確定)をクリック](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/ssl_application14.jpg)
![メール設定 ⁄ ロリポップ!webメーラーを選択](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/mail_creation2.jpg)
![ロリポップ!webメーラーにログインする](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/ssl_application16.jpg)
![SSL証明書の発行元から届いているメールをクリック](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/ssl_application17.jpg)
![validation codeをコピーして、承認用URLをクリック](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/ssl_application18.jpg)
![コピーしたvalidation codeを貼り付け、Next srcset=](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/ssl_application19.jpg)
![SSL証明書の取得申請が完了](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/ssl_application20.jpg)
![審査が完了するまで待機](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/ssl_application25.jpg)
審査が完了すると、SSL証明書が発行され、エックスサーバー側で証明書のインストール作業が行われます。
作業完了後、エックスサーバーからメールが届きます。
![エックスサーバーからSSL証明書設定完了のメールが届きます](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/mail_arrives.jpg)
到着するメール
これにてSSL化(https)は完了。
続いては、エックスサーバーにWordPressを設置します。
WordPressをインストール
![サーバーパネルへログイン](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/domain_setting2.jpg)
![WordPress簡単インストールをクリック](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/Install_wordpress8.jpg)
![WordPressをインストールするドメインの選択するをクリック](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/Install_wordpress2.jpg)
![必要事項を入力後、インストール(確認)をクリック](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/Install_wordpress4.jpg)
![インストール(確定)をクリック](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/Install_wordpress15.jpg)
![WordPressのインストールが完了](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/Install_wordpress6.jpg)
続いては、ロリポップのバックアップファイルからダウンロードしたデータベースのインポート(取り込み)作業を行います。
ロリポップのデータベースをインポート
![phpmyadmin(MySQL5.7)を選択](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/import_database1.jpg)
![phpmyadminへログイン](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/09/import_database3.jpg)
![左メニューの〇〇_wp1をクリック](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/import_database4.jpg)
![初期データを削除する](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/import_database5.jpg)
![ロリポップのバックアップデータからダウンロードしたデータベースのファイルをアップロード](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/import_database7.jpg)
![ロリポップのデータベースファイルのインポートが完了](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/import_database8.jpg)
続いては、WordPressデータの書き換えを行います。
FTPソフトを使っての作業
wp-configファイルの書き換え
ファイルの書き換えにはファイルの送受信を行う「FTPソフト」とソースコードを編集する「テキストエディタ」が必要です。
FTPソフト(無料) | FFFTP(Win) Cyberduck(Mac) |
---|---|
テキストエディタ(無料) | サクラエディタ(Win) Sublime Text(Mac) |
![Cyberduckを用いてFTP接続する](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/rewrite_wp-config_file1.jpg)
![public_htmlフォルダをクリック](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/rewrite_wp-config_file7.jpg)
![wp-config.phpをデスクトップにダウンロード](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/rewrite_wp-config_file3.jpg)
![Cyberduckを用いてFTP接続する](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/rewrite_wp-config_file4.jpg)
(STEP.3でダウンロードしたデータを上書きしない様に気をつける)
![wp-config.phpをダウンロード](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/rewrite_wp-config_file5.jpg)
![ロリポップのwp-config.phpに記載されているデータベース情報をエックスサーバーの情報に書き換える](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/rewrite_wp-config_file9.jpg)
↓書き換える情報は以下の通り。
- MySQLのデータベース名
- MySQLのユーザー名
- MySQLのパスワード
- MySQLのホスト名
↓書き換える箇所は、以下画像の赤枠部分です。
書き換えた「wp-config」ファイルはサイトファイルのアップロード時に使用するため、一旦わかりやすいところに保存しておいてください。
.htaccessファイルの書き換え(※ロリポップ使用時、.htaccessファイルに何らかの記述をしていた場合のみ必要な作業)
Macの場合、初期状態では「.htaccess」ファイルは表示されません。下記の記事を参考にして、表示させてください。
![Cyberduckを用いてFTP接続する](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/rewrite_wp-config_file1.jpg)
![.htaccessをデスクトップにダウンロード](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/rewrite_htaccess_file1.jpg)
![Cyberduckを用いてFTP接続する](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/rewrite_wp-config_file4.jpg)
![.htaccessをデスクトップにダウンロード](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/rewrite_htaccess_file1.jpg)
![テキストエディタを起動](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/text_editor.jpg)
![エックスサーバーの.htaccessに記述されている内容をコピーし、ロリポップの.htaccessの最上部に貼り付ける。](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/rewrite_htaccess_file2.jpg)
書き換えた「.htaccess」ファイルはサイトファイルのアップロード時に使用するため、一旦わかりやすいところに保存しておいてください。
サイトファイルをアップロード
ロリポップのバックアップファイルからダウンロードしたWebサイトのデータをFTPソフトを使って、エックスサーバーの「public_html」フォルダ内へアップロードします。
![Cyberduckを用いてFTP接続する](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/rewrite_wp-config_file1.jpg)
![public_htmlフォルダをクリック](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/rewrite_wp-config_file7.jpg)
![ロリポップのバックアップファイルからダウンロードしたWebサイトのデータを、エックスサーバーのpublic_htmlフォルダ内へアップロード](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/uploadfile1.jpg)
![全ファイルがアップロード(上書き)されるまで待機](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/uploadfile2.jpg)
![index.html、default_page.pngを消す](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/deletefile.jpg)
![wp-config.php、.htaccessファイルをpublic_htmlフォルダ内へアップロード](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/uploadfile3.jpg)
これにてWordPressデータの書き換え作業は終了。
続いては、ネームサーバーの設定作業を行います。
ドメイン側の作業
ネームサーバーを設定する
ドメインとサーバーの紐付けを行うため、ネームサーバーをエックスサーバーの情報に書き換えます。 ネームサーバーの変更は、ドメイン契約会社の管理画面上で行います。
↓以下、お名前.comの場合
![ドメイン設定をクリック](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/domain_settings.jpg)
![ネームサーバーの変更メニューを押し、手続きを進める](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/change_name-_serve3.jpg)
![エックスサーバーのネームサーバーを入力する](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/change_name-_server5.jpg)
↓入力する内容は以下の通り。
- ns1.xserver.jp
- ns2.xserver.jp
- ns3.xserver.jp
- ns4.xserver.jp
- ns5.xserver.jp
![設定完了](https://nichiyogogo.com/wp-content/uploads/2018/11/change_name-_server6.jpg)
変更手続きをしてから有効になるまで、「数時間〜72時間程度」時間がかかります。(完全に変更(浸透)しきるまでは、新旧いずれかのサーバー側のサイトが表示されます。)
これにて移行作業は完了です。
SSL化したサイトをhttpsのままサーバー移行する際の手順まとめ
以下の手順を踏むことによって移行作業が完了します。
従来の移行作業との変更点は、「SSL証明書の申し込み」位ですね。
ただ、そもそも移行作業自体がややこしいので、私には手が負えない!!って方は、サーバー自体を「mixhost」に切り替えるのも一つの手かと。
…というのも、mixhostでは「WordPress移転代行サービス」というサービスを実施しており、お金さえ払えば、移行作業自体を丸々引き受けてくれます。
性能的には、高速サーバーの部類に入るサービスのため、エックスサーバーにも引けをとらないかと。あと、料金も同じ位なので、運用コストもエックスサーバーとほぼほぼ変わりません。
これに関しては、時間と労力・お金を天秤にかけて判断していただければと思います。
そんな感じで。終わりッ!!