23歳という若さで自ら死を選んだ孫と祖母。”在りし日”の写真展。

Falling_Leaves

BuzzFeedの下記記事を読んで、是非とも行きたいと思っていた写真展。

祖母を支え、死を選んだ孫。二人を撮り続けた写真家の思い

悲しい物語かもしれない。だけど、その写真は見る人の心を打った。

ぼく

この記事で”グッ”とこない人はいないと思う。

 

“二度と戻らない”在りし日の日常を撮った写真展。

Falling_Leaves2

“二度と戻らない”と書いている通り、被写体(人物)は、もうこの世にいません。

それも二人とも。

 

被写体は祖母と孫。撮影者は、写真家であり従兄弟(いとこ)でもある「吉田亮人(あきひと)」さん。

彼らにとって当たり前の光景を撮り続け、そう遠くない未来に訪れるであろう祖母の死をもって撮影は完結…

 

する筈でしたが…

 

Falling_Leaves3

孫である「大輝さん」の失踪、そして死をもって唐突に”当たり前の日常”は終わりを迎えます。

バックグラウンドが際立っているだけに、強烈に心が揺さぶられる写真展でした。

ぼく

来た人それぞれに様々な思いが去来してたと思う。それ程濃密でしたし、考えさせられもしました。

 

ぼくが”やられた”のはそれら”在りし日”の写真達と・・・

 

写真展の冒頭にある作者コメントの一節。

彼は幼少時から祖母と共に暮らし、大切に育てられてきました。

祖母の家に遊びに行くと必ず祖母の側に大輝がいました。 祖母の話には必ず大輝の話が出ました。

大輝にとって祖母は「居場所」そのものだったに違いないでしょう。

祖母にとって大輝は人生の晩期に訪れた宝物だったに違いありません。

 

そして・・・

 

BuzzFeedNEWSに記載されている一節でした。

(大輝さんの死後)祖母は腑抜けたような状態だった。それから死ぬまで、「生きてる意味がない」とこぼし続けた。

失踪して見つかるまでの1年間。祖母はずっと待ち続けた。そして翌年、息を引き取った。

引用:BuzzFeedNEWS

ぼく

相反する内容ですが、どちらも真実…だけに辛い。共に過ごしてきた日々が充実しているほど、遺された方は、その思い出に苦しみます。

 

ぼくは”終わり方”はめちゃくちゃ重要だと考えています。

何でもそうです。仕事でも恋愛でも。人生もこれに当てはまると思います。

ぼく

「終わりよければ全てよし・有終の美を飾る」というのは生きていく上での核心をついている言葉かと。

 

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祖母にとって大輝さんとの生活は、本当に幸せだったと思います。もうね…写真からそれが溢れ出てる。

こんな可愛い孫がいて、慕ってくれて。正に宝物の存在。

 

それが一転…

 

彼が自ら「死」を選んだことにより、祖母の最後の1年間は”生き地獄”だったと思います。

ぼく

親しい人の死はほんとに辛い。ぼく個人でいえば、実父・養父を亡くしてるのでその辛さは身にしみて分かります。

 

“自然死”なら時間はかかるけど受け入れられます。

でも、それが”自死”なら遺された方は”自責の念”にいつまでも駆られるんじゃないでしょうか…?

 

↓こんな言葉を残しておいて…先に逝くのは罪だとすら思う。

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大輝さんが祖母に最後に残したメッセージ。いないよ は方言。元気でいてね。の意味。

 もうね…見てる間中ずーっと「やりきれなさ」と「怒り」、そして「なんで?」という気持ちが入り混じったカオスな状態でした。

それこそ何周もしたし、冒頭の作者のコメントも何度も読みました。すると…余計に分からなくなってくるんですよね。

何故彼が”死”を選んだのか。

 

彼が選んだ大学は「看護大学」。何故その大学を選んだか、理由は明白です。

Falling_Leaves6

そして、一人暮らしをする訳でもなく、祖母の世話をしながら学校に通い・・・

 

従兄弟(いとこ)である「吉田さん」にはこのように語っています。

「 僕はばあちゃんの愛情を浴びるよう育ったから、ばあちゃんが死ぬまで僕が面倒見るのは当たり前だと思っている」

 

何が素晴らしいって、言葉だけではなく、きちんと行動が伴っている所。

本当に”いい子”だと思います。

 

ぼく

それなのに…

 

そう、最後に必ずこの言葉が出てきます。

「それなのに、何故死んだ!」、「それなのに、何故一番悲しませる行為をしたのか!」…etc.etc

 

 

Falling_Leaves

他人であるぼくには分かりません。

少なくとも写真と撮影者のコメントを見る限り、死ぬ理由は見当たりません。

ただ、もし将来(未来)への漠然とした不安が原因であるならば言ってあげたい。

何とかなるよ。って

 

ぼくは、ついこの前まで「職業訓練校」に通っていましたが・・・

 

正社員で働かないと”人生終わる”と思っている若い子が多すぎる。

 

ぼくは、「WEBデザイナーコース」に通っていましたが、多くの受講生は学んだことを活かしたいってことで「WEBデザイナー」の就職を希望していました。

ただ、デザイナーは、未経験で正社員採用されるのが難しい職種です。

その為、いきなり正社員を目指すのではなく、「アルバイト」で経験を積んでから「正社員」を目指すのも一つの手です。

ぼく

ぼくは昔この道を選びました。

 

なので、「そういった方法もあるよ!」と提示しても・・・

受講生

いや…正社員でないと意味がないです。

 

と、”馬の耳に念仏”状態。

 

若ければ若い程、多少回り道をしても元のレールにもどってこれます。

なんならレールを外れたっていい。

 

昔と違って生きていく方法は無数にあります。

写真展の最後は暗室。

壁の四方に彼が遺体として発見された森の写真が貼られていて、最期を迎えた場所を再現しています。

Falling_Leaves7

自分の心持ち次第で未来はいくらだって変えられる”若者”が誰もいない場所で、孤独にひっそりと最期を迎える。

“当たり前の日常”からのギャップがすごすぎて、頭で分かっていても気持ちがついていかない…とてつもなく重い空間。

そして、最終的にぼくが頭に浮かんだのは、やっぱり死ぬまで”生きている意味がない”とこぼし続けた祖母の姿です。

 

何故彼が”その決断”を下したのか、今となっては知る術(すべ)はないけど・・・

自殺は駄目だと心から思います。

今回この写真展に訪れるきっかけとなったBuzzFeedさんの「記事」もそうですが、

今年は胸を打たれる記事を多く読んだ気がします…(年末みたいな書き方やけど…)

ぼく

良質な記事は数あれど、胸を打たれるとなると希少。

 

当たり前に在るものが無くなる。

 

この吸引力たるや。

 

何でしょうね…焦がれても二度と会えないっていうのが大きいのかな?

皆何かしらのコミュニティを築いてる(属している)訳で…それには終わりがある訳で…容易に自分の立場と置き換えることができる。

いわゆる普遍的なテーマ。だから惹きつけられるんでしょね。

 

この写真展も多くの方が訪れていました。

ぼく

8月に東京の墨田区でこの写真展を開催するみたいなので、お近くにお住いの方は是非行ってみてください。周りの人との関係性について深く考えるきっかけになるかと思います。

Fin.

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