京都市京セラ美術館で開催中の「村上隆 もののけ 京都」に行ってきました。
てな訳で感想をば。
目次
村上隆 もののけ 京都の感想
最高でした。主な理由は以下。
- 江戸絵画 × ポップアートが融合したビジュアルが好みだった
- スケール感がレベチ
- 解説(いいわけ)が解りやすいし、面白い
江戸絵画 × ポップアートが融合したビジュアルが好みだった
これまで村上隆さんの作品を生で鑑賞したのは「ドラえもん」と「お花」だけ。
ただ、それらの作品が好みでないだけで、達磨大師や五百羅漢図などの和を押し出した村上作品は非常に好みです。
いつか拝みたい!と思っていたら、本展覧会で存分に拝めました。眼福。

《洛中洛外図屏風 岩佐又兵衛 rip》の一部
まぁ、村上さんの作風自体、日本画のエッセンスが取り込まれており、
そういった観点で見ると下記のようなお花作品でも「和」の村上隆を摂取できるちゃできるのですが…

OKETA COLLECTION(2020年)にて
コンテクスト(文脈)ありきでなく、パッと見のビジュアルでも楽しみたいのでね。
そのため、本展覧会の和テイスト全開なビジュアルは好みにドンズバでした。最高!

左:《風神図》、右:《雷神図》
スケール感がレベチ
作品がとにかくデカイ!圧倒的なスケール、そして存在感。
そんな作品が十数点も展示されてました。

《白虎 京都》
スペースの広さを贅沢に使った作品群は、中々お目にかかれるものではありません。
美術館でやる意義・意気込みを強く感じられて非常に良かったです。

左:《吽像》、右:《阿像》
あと驚いたのが、本展展示作品の多くが”ほぼ”新作。
しかも、パリ、サンフランシスコの展覧会準備と同時並行で描きなきゃいけないという縛り付きだったということ。

多忙すぎ…
これはひとえに制作チームを作り、多くのスタッフで作品作りに取り掛かっているから成し得たことだと思いますが、
そもそもオファーを受けきっちゃうキャパの広さや胆力、多くのスタッフを育てる(養う)度量の大きさ。
それら全てが規格外だなーと感じました。

左:《想像を超えた宇宙の活性を想起する》、右:《POM & ME》
なお、アートは自分で描かなきゃダメだ論を”ちらほら”見かけるのですが、個人的には全然そんなことないと思っています。
もちろん、自らバリバリ手を動かす時期は必要だと思いますし、名義貸し飲食店のようにアーティスト本人が全く関わらないのは論外です。
ただ、村上さんの場合、下地/色指定/監修まで本人が行ってるそうなので、それはもう自身の作品といっても何ら遜色はないものかと。

《雲竜赤変図》
ちなみに上記の絵は、師匠に「あなた、たまには自分で描いたらどうなの?」と嫌味を言われ腹が立ち、自分で描き上げた作品だそうです 笑
解説(いいわけ)が解りやすいし、面白い

オモロイけど、カラフルで読みづらい…
内情をここまで明け透けに語っている解説は初めてです 笑
場内の解説文の多くがこの調子で、それがまぁ〜とにかく面白かった。
要約すると、めちゃ大変ってことが書かれてるのですが、その大変なことの多くがお金にまつわること。

一見華やか、でも内情は…
例えば、本展の展示作品は”ほぼ”新作なのですが、その理由はとても後ろ向きなもの。
いわく、過去作品をコレクターから貸し出しとなると、輸送代/クーリエの雇用代/保険代が莫大にかかる。
新作であればそれらの費用がパァやん!というのが、新作展示の多い理由だそうです。
GEISAIを中断した2014年よりアートを取り巻く状況ってひどくなっているかと思います。

なんせ、国立科学博物館が光熱費を払えずクラファンする時代ですからね。。
一見華やかな展示会。なのにその実”金が足りない”。
今後のアートの行く末を暗示しているかのような展覧会でもありました。
入場特典のトレーディングカードについて
ここからは、良い意味でも悪い意味でも話題になったトレカ配布について。
ぼくが来場したのは3日目。
初日・2日目共に”えぐいほど”人が並んでいるのを見聞きしていたので、流石にもう枯れてるやろうな〜と思ったらまさかの持ち越し。
なので、平日・朝一にもかかわらず大行列が形成されてました。。
会場に入れたのは並び始めてから約1時間40分後。
寒いし、疲れるし、お腹は空くし、グッズが枯渇しないか心配だし…で、結果”1週目”はグッズ購入のみに焦点を絞りました。
そして、昼食後”再トライ”。
そしたらまだ特典配っていたため、再度 行列に並ばなきゃいけないという…

何だよもおおぉ!またかよぉ!
結果、トレーディングカードは2枚GETできましたが、とにかく疲れましたね。。
購入グッズ

計38,910円也
ピスタチオ缶、風神/雷神のこけし、ロンT、マグネット、ポストカード、うちわを購入。
なお、本展に関しては、再訪しようと思っているので”まだまだ”買い足す予定です。
そんな感じで。終わりッ!!
村上隆 もののけ 京都:概要
会場 | 京都市京セラ美術館 新館 「東山キューブ」 | ||||||||
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会期 | 2024年2月3日(土)~ 9月1日(日) | ||||||||
開館時間 | 10:00 ~ 18:00 ※入場は閉館の30分前まで |
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チケット料金 |
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定休日 | 月曜日(但し祝日の場合は開館) | ||||||||
電話番号 | 075-771-4334 | ||||||||
所在地 | 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124 | ||||||||
HP | 京都市京セラ美術館 |