劇団ハイバイの舞台「投げられやすい石」を9年ぶりに鑑賞|感想や写真など

劇団ハイバイの舞台「投げられやすい石」を9年ぶりに鑑賞 in 津・三重県文化会館|感想や写真など

2018年9月以来、約2年ぶりにハイバイの舞台を鑑賞。
(感想をサクッと見たい方はこちら→感想に飛ぶ▼

公演名は「投げられやすい石」。9年ぶりの再演…ということで非常に楽しみにしていました。

【2011年の舞台】ハイバイ「投げられやすい石」in 京都ART COMPLEX 1928|外観写真

2011年2月12日(土)| 京都にて撮影

…というのも、ぼくが”ハイバイ”にハマったきっかけが、この公演だったからです。

当時書いた感想

難しい。どう表したらいいんだろう。喜劇?それとも悲劇?

ただ言える事は間違いなく”いい”です。

終演後のアフタートークで主宰である岩井さんが、

“昔同級生の友達が亡くなって葬式に行ったんだけど、遺影が何でそんな写真チョイスしたんていう位面白かった。だけど、葬式やと言う事で誰も笑わないんですよね。”

的な事を言ってたけど、ほんとそんな感じの舞台。

面白いんやけど、笑ったら居心地の悪い感じというんかな。

まぁ、めっちゃ笑ってたけど。

こんな経験初めて。ハンマーでぶん殴られた様な衝撃。

台本で見たら普通やねんけど、役者の肉付けや演出が半端ない。後半のカオスな感じとか凄かった。

開いた口が塞がらなかったもんな…おすすめです。

追記:ほんと久々に舞台見に行ったけど、ちょっとハマりそうです。

あと、この舞台を見終わった後から、ちあきなおみの”喝采(かっさい)“が頭から離れません。


これ以降(2011年以降)、人気俳優や女優が出演する舞台含め、多数の公演を見てきましたが、未だに追っかけているのは、”ハイバイ”だけです。

ハイバイ「投げられやすい石」in 三重県文化会館|あらすじ・感想など

【2020年の舞台】ハイバイ「投げられやすい石」in 三重県文化会館|ポスター看板の写真

あらすじ

話は2年前。個展の成功を受け、(これまでの人生で)一番の晴れ舞台となる場所へ登壇するところから物語は始まる。

登場人物は、3人。

  • 天才芸術家の名をほしいままにした佐藤
  • 佐藤の彼女・美紀
  • 佐藤のバーターとして、共同で個展を開催させてもらった山田

3人の共通点は、画家であること。

画家のイメージ画像

全員、画家

佐藤は、自他共に認める天才。美紀は、凡才。山田は、世間的な評価は無いが、佐藤には認められている。

佐藤・山田共にここから!…という時に、佐藤が失踪。連絡もつかず。

そして、話は現在(2年後)に戻る。

佐藤から突然の連絡があり、久々に再開するも、そこには変わり果てた佐藤の姿が。

変わり果てた佐藤のイメージ画像

変わり果てた姿

生気が失われた肌・まだらにハゲた頭髪、そして何より言動がおかしい。

早めに切り上げたい山田。

理由は「恐怖」、「絵を描いていないことの引け目」、そして「佐藤の元カノである美紀と近々結婚する」から。

が、最終的に美紀交え3人で会うことに。

そこから、愛・プライド・夢・希望・欲望・絶望、全てが入り混じったカオスな展開に。

感想

作品自体の感想は9年前の自分が書いているので。本公演の感想を。

当然”話”は面白かったです。ただ、カタルシスさが(9年前の公演に比べ)物足りないなと思ってしまいました。

理由は”美紀役”を演じていた女優さんの力不足かな…と。(上から目線で申し訳ないですが)


本作品の見所って「ジェットコースターのように激しく揺れ動く感情の振れ幅」だと思います。

投げられやすい石の見所

感情の揺れ幅が凄い

そして、それは、3人とも決して表には出さない。けど、時折こもれ出てしまう。

その、綱渡りを渡るようなギリギリの状態でバランスを保っている所に”おかしみ”がある訳です。

ぼく
緊張と緩和が笑いを生むってやつですね。(by 松ちゃん)

当然、その状態を保てる訳がなく、最後”一気”にバーンと爆発します。ちあきなおみの「喝采(かっさい)」にのせて。

佐藤の元カノである美紀が、怒りや憎しみ、愛、やるせなさ、全ての感情が入り乱れた状態で、号泣しながら「喝采(かっさい)」を歌う姿は、9年前の自分にはとてつもないインパクトで、深く刺さりました。

号泣しながら喝采を歌う美紀

インパクト大

ゆえに、前公演の記憶は、当時”美紀役”を演じていた内田 慈(うちだ ちか)さんの演技しか残っていません。

(内田 慈さんの演技は)ほんと凄まじかった。役者って凄いなと心の底から思えるほどに。

でも、本公演で印象に残っているのは、どちらかというと「佐藤・山田」の掛け合いです。

ただ、これは”本意(?)“じゃ無い筈。

なぜなら、ラストシーンの「喝采(かっさい)」に向けて、話が集約されていくような構成にしているからです。

いわば一番の見せ場。なのに、全く印象に残りませんでした。

投げられやすい石の一番の見せ場

印象に残らず

個人的にはそれが非常に残念だったかな..と。

ぼく
あのカタルシスをもう一度味わえる!と思ってたので。

その他、印象に残ったことは以下の通り


・YouTuber「けみお」の名前が出てきたのが、今っぽいな…と。

・開演前SEで尾崎豊の街路樹が何回もリピートされてたので、「えっ?ラストは尾崎締め?」と若干ビビる。(喝采を聞きたかったので)

・「佐藤・山田」が一瞬だけ、昔みたく心を通わせるシーンがじ〜んときた。しかもめっちゃしょーもないことで。それが尚良かった。
見ながらオドゼヒの「ニート・弁護士」の回を思い出す。

佐藤・山田が心通わせるシーン

心を通わせるシーン

・佐藤が「お前、今描いてるの?」と、度々問い、(サラリーマンを選択したため)今は描いてない山田を見下す。
つまり、それでマウンティングを取ろうとする構図が興味深かった。この記事を思い出した。)

マウンティングを取るイメージ画像

描いてる俺 is 偉い

・ハイバイの主宰である岩井さんの出演は無し。そこがちょい残念だった。


そんな感じで。終わりッ!!

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