大好きな劇団ハイバイの舞台を見に遠路はるばる大阪から三重県・津へ。
てな訳で感想をば。
劇団ハイバイの舞台「再生2023」の感想 in 三重公演
個人的には非常に残念でした。
理由は、ストーリーが無いからです。
舞台上でやっていることといえば、”ただただ”曲に合わせて踊っているだけ。
それに加え、同じ曲/同じ踊りを「3度」繰り返すループ構造になっているのが、退屈さに拍車をかけてました。
内容は、以下の通り。
下記楽曲に合わせ演者が踊り狂う。
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1.One More Time → 2.Walk This Way→ 3.SPEED→ 4.威風堂々 (行進曲) → 5.my time → 6.Laser → 1に戻る
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1〜6は約25分。最後の曲「Laser」が終わったら、最初の曲「One More Time」に戻る。それが3回続く。
全編こんな調子なもんだから、公演中ずっと戸惑ってました。
だって、説明が全く無いですからね。。なぜ踊っているのか/なぜループするのか。
そして、そもそも期待していたのは演劇(芝居)であって、ミュージカルでは無いので。そこの違和感が最後まで拭えなかったです。
エンドレスエイトとは、涼宮ハルヒのアニメで放送されたループもののエピソード。
ループの回数は8回。つまり同じ話を2ヶ月間繰り返し放送するという、(視聴者置いてけぼりの)かなり攻めた演出です。
まぁ、本舞台と通ずるものがありますよね。…が、決定的に違うのは、理由付けがあるか否か。
エンドレスエイトは、なぜループさせたのか…ちゃんと説明があるわけです。
そして、主要キャラ(長門)が体験したことを疑似体験できるという作りにもなっています。
これだけでもう納得度が全然違う。つまり腑に落ちるので、モヤモヤ感が無くなるんですよね。
対し、本舞台。全編通して”ただただ”踊っているだけなので、意味がマジで分からん。。
あと、ループものだからエンドレスエイトよろしく、カタルシスを期待している自分がいました。
つまり、ループから解放され意味が語られる。いわばこの”繰り返し見せられる踊り”は、オチに向けての盛大な前振りだと。
そのため、2ループ目の後半くらいから、どんどん期待値が高まってきました。
あまりにも理解できなかったので、調べてみたら本舞台はリメイク作品とのこと。
そして、オリジナルの方は、ちゃんとストーリーがあるみたいです。
なぜ踊り続けるのか。それは集団自◯前夜、最後の狂乱だから。
なるほど。で、あれば踊り続ける意味もループさせる意味も分かります。
本作もこの理由付けは端折らないで欲しかったです。。
ただ、オリジナルを知っている人だったら、対比で楽しめそうですね。
そんな感じで。終わりッ!!