大阪・日本橋で開催中の「ブラッドハーレーの馬車」展に行ってきました。
てな訳で感想をば。
目次
沙村広明「ブラッドハーレーの馬車」展 in 大阪のグッズ
大阪のみでの開催、かつ、協賛も無いインディペンデントな展覧会にも関わらず、グッズ展開の豊富さには度肝を抜かれました。
ポストカード、雑貨(クリアファイル/キーホルダー/etc.)などの定番品はもちろんのこと、Tシャツなどのアパレルグッズも取り揃えられていたので。
「無限の住人・波よ聞いてくれ」ではなく”あえて”この作品をチョイスするあたり、並々ならぬ熱意を感じますが、このグッズの充実っぷりを見るにガチやな…と。
よって、ガチファンによるガチファンのための企画かな…と。
その熱意っぷりを会場に足を踏み入れた瞬間からバシバシ感じ、それはもう多幸感 溢れる空間となっていました。
購入グッズ
マグネットを3種購入しました。
左から「レスリーに仕えるメイド・ステラの幻聴、マフラーを巻くリラ」です。
選んだ理由は、「ビジュアルの良さ・(3つ並べた時の)バランスをとるため・好きなシーン」です。
沙村広明「ブラッドハーレーの馬車」展 in 大阪の所要時間は?
どれくらい注視して見るかにもよりますが、展示総数自体は約80点と”それほど”多くはないです。
撮影可能な作品は、その内の半分(約40点)くらいかな。
なので、撮影時間を加味しても、30分〜45分もあれば、十分見て回れるかと思います。
沙村広明「ブラッドハーレーの馬車」展 in 大阪の混雑具合
金曜日の14時頃、土曜日の17時頃の計2回行きましたが、なぜか金曜日の方が混んでました。
…とはいえ、最大でも5〜6人くらいですかね。同時間帯に会場に居たのは。
なので、鑑賞待ちの時間は発生せず、スムーズに原画を見ることができました。
沙村広明「ブラッドハーレーの馬車」展 in 大阪の感想
最高でした。
それにしても”まさか”この作品がフィーチャーされるとは。
内容の”凄惨さ”から鬱漫画の筆頭として挙げられる本作。
ただ、目をそらしたくなるシーンって最初の1話〜2話くらいしか描かれてないんですよね。
でもそれで十分。歌劇団の少女・脱獄手引き者・受刑者と一話ごとに主人公(視点)が変わりますが、結末は一緒。
なので、直接的な描写を描かなくても、この先”凄惨な目に合う”ことは容易に想像できるんですよね。
そのため、最初の1話〜2話以外は、結末に至る過程のみ描写。いわば「フリ」で留めているわけです。
これによりストーリーのバリエーションは豊富になるし、”フリとオチ”それぞれがより際立つ…という。
この1〜10まで描かない手法は見事だと思っていて、その極みが「無限の住人」の最終回・最後のシーン。
あれが、時を経ての再開ではなく「和解」だと思い至った時、鳥肌がブワーッと走ったことを今でも鮮明に思い出せます。
本作品も同様に読者の想像に任せる、いわば、余韻を残す手法を取ってるので、(それもあってか)いくつかのシーンは鮮明に記憶に焼き付いてますね。
昨日の沙村広明先生のサイン会、ありがとうございました。
参加者さんと沙村先生の会話を隣でずっと聞いていましたが、一番面白かったのは「SNSされないんですか?」という質問に「世間に伝えたいことがないから」という回答でした。— おおかみ書房公式/劇画狼 (@gekigavvolf) February 6, 2023
流石(さすが)すぎる。ファンとしては寂しいものの、SNSとの向き合い方としては最適解ですね。
サイン会行きたかったな…
そんな感じで。終わりッ!!
沙村広明「ブラッドハーレーの馬車」展 in 大阪:概要
会場 | 画廊モモモグラ |
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会期 | 2023年1月28日(土)~ 2月26日(日) |
開館時間 | 13:00~19:00 ※金曜日は21時まで |
入場料 | 無料 |
定休日 | 水曜日・木曜日 |
所在地 | 大阪市浪速区日本橋5丁目7-10 山田ビル405 |