アジア圏で絶大な人気を誇る漫画家 兼 イラストレーターである「リトルサンダー」こと”門小雷(ムンシウロイ)“さんの原画展に行ってきました。
原画展の名称は、「わかめツアー」
ツアーと称していることからも分かる通り、全国7ヶ所を回る巡回展です。
展示作品は、彼女の初邦訳コミック「わかめとなみとむげんのものがたり」の生原画。
ぶっちゃけ”この漫画”を読んだことは無かったのですが、彼女の生原画を近場で観れる機会はそうそう無いので、行くことに。
そのため、普段見ている漫画の”こだわり”や”舞台裏”を見て、より深い深度でその作品の魅力を味わう….というより、ただただ”リトルサンダーのイラスト”を見に行った…という感じです。
てな訳で感想をば。
リトルサンダーの漫画「わかめとなみとむげんのものがたり」の原画展”わかめツアー in 京都”に行ってきた|感想や写真など
(筆の運びなどの)原画ならではのダイナミズムを味わえたものの、没入はできませんでした。
理由は以下4つ。
- そもそもの話を知らない。
- 原画内にセリフが無いため、ストーリーを把握できない。
- 漫画なので、イラストと違い1枚で完結していない。漫画はストーリー展開や構成が主。絵はそれを補うもののため、肝心の”それら”が分からなければ、魅力が半減する。
- 求めていた世界観と違った。
①②③はこの原画展に行くに辺り、予習をしなかった自分のせい。そら、そうなるわな…って感じですよね 笑
ただ、③に関しては、新たな発見でした。
…というのもこれまで行った漫画・原画展は、何度も繰り返し読んだ好きな作品であることが前提。
今回のように全く知らない漫画の原画展に行ったことが無いのはもちろんのこと、行こうと思ったことすらもありません。
ゆえに”初”です。事前知識が無い状態で行くのは。
(そんな状態で行って)感じたことは、”漫画”と”イラスト”って全然別物なんだな…ということ。
これは、④の「求めていた世界観と違った」にも通ずるんですが、ぼくが求めていた”リトルサンダー”の絵は、昨年行われた個展「PEEK」のような絵(or 世界観)です。
Little Thunderさん個展 「PEEK」ギャラリールモンド。何気ない日常を切り取ったような作品。時折垣間見るエロス、狂気。是非とも原画を見るべきだと思います。 pic.twitter.com/ZLZnN7vYIp
— 渡邉 孝行 watanabe takayuki (@watanabetakay) July 3, 2019
上記の絵は、漫画の中の1コマを抜き出したものではありません。前後の流れがなく、これ1枚で完結しているイラストです。
ゆえに自分が表現したいことや”世界観”がギュッと凝縮されていますし、それを”絵”だけで描ききっています。
そのため、想像を巡らせる余地があり、(女性に対する)妄想を掻き立ててくれます。
対して、漫画。
左に関しては、イラスト同様、想像を掻き立ててくれるものの、この行為に至る確固たる理由がある筈。つまり「自分なりの答え」を挟む余地はありません。
右はもう何を伝えたいかが即座に分かる。
つまり漫画とは、流れでその状況に至った理由を明瞭に伝える、いわば、全体で1つの作品なので、”そもそも”対象となる漫画を読んでなければ、魅力が半減するなーと思いました。
あと、上記原画にはセリフは無く、イラストのみで構成されていますが、コマで割り、流れとして見せるだけで、ベクトルが完全に「漫画」に振り切るのが、面白いなーと
なので、そういった意味でも”漫画”と”イラスト”って別物ですね。
色々書きましたが、一昨年に開催された個展「PEEK」の絵を見るたび、「あ〜見てぇ…」と、遠い関西の地で地団駄を踏んでいました。
この時は、たしか東京のみの展示だった筈。
それが1年半で”より”認知度が増し、結果、開催地が全国に拡がるという。おかげさまで生原画を拝見することができました。
わかめとなみとむげんのものがたり凄かった…1冊の御本で漫画とイラストと紙媒体、そして、想像と表現の素晴らしさが一気に凝縮されている。ゾクゾクした。
— =͟͟͞͞ (@beebeebeeaa) November 29, 2020
購入した作品
ポールダンスをモチーフにしたドローイング(原画)、本展覧会で展示された漫画作品のワンシーンが印刷された”リソグラフ(複製画)“の2点を購入しました。
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展示会場(ギャラリー):概要
展示会場 | トランスポップギャラリー |
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住所 | 京都府京都市左京区 田中関田町22-75 |
会期 | 2021年1月28日(木)〜 2月21日(日) |
観覧料 | 無料 |
営業時間 | 水~土:12:00~19:00 / 日:13:00~18:00 |
定休日 | 月、火曜日 |
サイトURL | http://www.trancepop.jp/ |
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