「死刑にいたる病」を鑑賞
映画は”あまり”見ない方ですが、予告に惹かれたのと、評判もそこそこ良いので。
感想はダメでした。。
理由は、映画冒頭の拷問シーンがグロいから…ではなく、リアリティが欠如していると感じたからです。
具体的にそう感じたのは以下2つのシーン
- 榛村(はいむら)がターゲットと信頼関係を築くシーン
- 灯里(あかり)が怪我した雅也(まさや)に駆け寄り血を拭うシーン
ダメだった理由1:信頼関係を築くシーンに違和感
榛村(はいむら)がターゲットにするのは、17~18歳の男女。つまり高校生です。
対し、榛村(はいむら)は、アラサー。
榛村(はいむら)は、偶然を装いターゲットに近づき、信頼関係を築いた上で、拷問し「じわじわなぶり殺す」という癖(へき)を持っています。
つまり、取っ掛かりとしては、おっさんが青少年に近づき信頼関係を築いていく訳です。
この信頼関係を築くシーンに違和感を感じました。ただし、全てではありません。
例えば、映画冒頭に拷問される被害者「美咲(さき)」に関しては、彼女が榛村(はいむら)が営む店の常連ってことで全く気になりませんでした。
オーナーと客、しかも常連であれば、一言二言 声を交わし、そこから関係性が構築されても何ら不思議ではありません。
…が、スーパーでバイトをしている早苗(さなえ)と榛村(はいむら)が関係性を深めていく過程は「??」でした。
なんせ…
- 早苗(さなえ)がバイトしているスーパーに客として来店。会計時に話しかける
- 行きつけのカフェを突き止め、偶然を装って話しかける
いや、怖くね??
百歩譲って、以下のいずれかだったらまだわかりますよ。
- 榛村(はいむら)が女性(=榛村とターゲットが同性)
- 榛村(はいむら)が男子高校生(=榛村とターゲットが同じ歳頃)
- 榛村(はいむら)が女性で、ターゲットが男子高校生(=榛村とターゲットの性別が逆)
…が、実際はおっさんが女子高生にアプローチする訳で。
しかも何故か女の子もめっちゃ笑顔で応じてるし。ここに「強烈な違和感」を感じました。
一応、映画冒頭で、榛村(はいむら)は物腰が柔らかいため、誰からも好かれる…と説明があるんだけど、う〜んといった感じ。
や、近隣の住民や常連客から好かれるのは分かるんですよ。自ずと関係性は構築されるので。
でも普段関係性の無いターゲットへのアプローチ方法については、正直 疑問を感じずにはいられませんでした。
例えば…
- ターゲットの目の前でチャリを盗み、面識を作る。ターゲット行きつけの映画館に通い、「あの時の…」と話しかける
- ボール遊びをしているターゲットに近づく。転がってきたボールを手に持ち「あてちゃうぞ〜」と言い輪の中に加わる
いや、怖くね??
そして、ターゲットは何故か引かず普通に接する訳です。
これらのシーンで強烈に違和感を感じ、この映画に対する熱がサーっと冷めていきました。
ダメだった理由2:灯里が雅也の血を拭うシーンに違和感
決定的にダメだったのがこのシーン。
帰りを待つ灯里(あかり)の元へ雅也(まさや)が怪我をし流血した状態で帰宅。
その血を服で拭った後、べろーっと舌で舐め上げるんですよね。
もうね…は???って感じ
帰りを待っていたのも、「雅也(まさや)」と「灯里(あかり)が入っているサークルメンバー」間で一悶着(ひともんちゃく)あり、その時の雅也が異様だったから。
その様子を心配して家の前で待ってくれていた訳です。
まぁ、灯里(あかり)は雅也(まさや)に対して「中学時代」普通に接してくれた恩があり、そもそも好意を抱いているのが大前提としてありますが。
その大前提があるにしても、「舌で血をべろーっと舐め取るのはおかしいだろ!」と。
てか、付き合っててもやらなくね。
なので、このシーンはめちゃくちゃシラけたし、冷めました。
本映画、とても期待していただけに残念でした。。
良かった点は、今の若手俳優と今のミポリンを知れたことくらいかな。
本映画はターゲットに寄せる異常な執着心が印象として残っています。
異常な執着心で思い出すのは、山本耕史が堀北真希にプロボーズした際の逸話と最近バズっている以下記事。
鑑賞中、これらのエピソードがふっと頭によぎりました。
映画に集中しろよ…って話でもありますが ww
そんな感じで。終わりッ!!
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