手塚治虫記念館で開催中の「いのまたむつみ展」へ行ってきました。
約40年という長い期間に渡って、第一線で活躍し続けていることに加え、数多くの有名な作品を手がけています。
そのため、「”いのまたむつみ(先生)“といえばコレッ!」という作品は人(or 年代)によって異なるかと。
ぼくの場合、いのまたむつみ(先生)といえば、「テイルズ オブ シリーズ」と「機動戦士ガンダムSEED」です。
「テイルズ オブ シリーズ」は学生時代、それこそ夜通しプレイしたし、「機動戦士ガンダムSEED」は、”新聞奨学生時代”にリアルタイムで見てました。
どちらの作品も当時 無心になってプレー/鑑賞した作品のため、15年以上経った今でもしっかりと記憶に刻まれています。
そんな思い出深い作品の”キャラクターデザイン“を担当したのが「いのまたむつみ(先生)」という訳です。
「そんなん見に行くしかないやん!」ということで行ってきました。兵庫県宝塚市にある手塚治虫記念館へ。
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目次
いのまたむつみ展 at 手塚治虫記念館|感想・レビュー
「テイルズ オブ シリーズ」と「機動戦士ガンダムSEED」目当てでしたが、残念ながら「ガンダムSEED」の展示は無し。
そのため、「テイルズ オブ シリーズ」をメインで鑑賞しました。
一番惹かれたのは、ポスターのメインビジュアルでも使用されている「リオン・マグナスとジューダス」の原画。
テイルズ歴代キャラクターの中でも、圧倒的人気を誇るキャラクターのため、他のキャラに比べ展示数は多めでしたが、中でも気に入ったのはこの絵。
(気に入った)ポイントしては、光と闇に揺れ動く表裏一体の関係性である「リオンとジューダス」を背中合わせで対比する様に描いているところ。
憂いに満ちた表情、背景含めキャラクターの心情が”これでもか”というほど分かりやすく表現しています。
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デスティニーで登場するリオンは、実父にいいように利用された挙句、溺死→ゾンビ化とぼくがプレイしてきたゲームの中でも1、2を争う”薄幸なキャラ”です。(シテ…コロシテ……の元ネタになったキャラかと)
そのあまりの悲惨さぶりに、エンディングを迎えても全然ハッピーじゃなかった記憶が。
なので、デスティニー2でリオンが黒衣の騎士「ジューダス」として再登場した時は、めちゃくちゃテンションが上がりました。(しかも味方、かつ、性格も若干丸くなっているというおまけ付き)
・ジューダス
TODで悲惨な最期を遂げたリオンの風貌そのままに仮面をつけたひねくれもの、声も同じだし「これって絶対リオンだろぉぉ!?」と狂喜した思い出w
カイルが主人公だけど、彼もまたTOD2の主人公ですね。 pic.twitter.com/u1DcJHz6ex— 七竜@竜鱗亭 (@Nanadragon4) 2018年10月24日
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続いて気に入った絵は、デスティニー2のリアラ。
10年前といえばいのまた先生おこの画集もちょうど2005年発売なのよね。表紙のリアラの雰囲気がとても好きです。 pic.twitter.com/cyfhnCeplZ
— ハルキエ🐰🎪🌙🐇 (@haruP_syunn) 2015年12月14日
(気に入った)ポイントしては、写真でいうところの三文割構図を用いて描いているところ。
背景は真っ白。右側にキャラを配置しているため、左側に余白が生じ、奥行きと広がりを感じさせます。
また、背景がシンプルなため、必然的にキャラに目がいく点もグッド。
構図の妙ですね。余白と人物のバランスが良かったため、とても印象に残っています。
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FF10でいうところの「ティーダ(or シン)」的存在の彼女ですが、最終的に(デスティニー2の主人公である)カイルと再開を果たすエンディングは胸熱だった記憶が…
そして前作と違い、しこりのない純度100%のハッピーエンドだったため、「あ〜これで本当に終わりなんだな…」と寂しくなった記憶も。
テイルズオブデスティニー2は、-フォルトゥナ-により生み出されたリアラとエルレインのうち、主にエルレインが招いたもの、歴史を意図的に改変することにより、全世界を幸福に導くために動いた(その過程でジューダス=リオンとバルバトスが復活している。しかし、最終的にその影響は消えている。
— ベスリン (@_beslin) 2012年9月13日
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その他、気に入ったのは下記2つの絵。
スタンとリオン、そして、ルーティとリオンの姉弟ショット、いわゆる「カトレッツ」ですね。
この先の運命を知っているので、「在りし日の…」という、言葉が相応しい絵。
背景含め、淡い色調で書かれているのがとても印象的でした。(辛い日常の中での淡い思い出 的な)
「デスティニー」では、(リオンは)可愛げが一切なく、傲慢かつ捻くれた性格で、二人に対し斜に構えた態度を取っていました。
…が、「デスティニー2」では、スタンとルーティの息子である”カイル”に厳しくはありつつも、愛情を感じさせる接し方をしていて、とても微笑ましい気持ちになったことを覚えています。
テイルズ、エターニアまでと言いましたが、発売日順だとデスティニー2まで、ですね…カイルとリアラがとにかく可愛いのと、あんなにツンツンしていた白タイツの少年が後に姉と親友の間に生まれた子をあれほど溺愛するなんて…たまりませんよね。
— 松澤千晶 (@chiakinman) 2016年3月8日
その他、「テイルズ オブ エターニア」のパッケージ絵もめちゃくちゃテンションが上がりました。
ストーリーでは「デスティニー派」ですが、ゲームとしてやりこんだのは「エターニア」の方なので。
ただ、どういった話か全く思い出せず…「お〜めっちゃ懐かしい!!」止まりでした。。
購入したお土産
「テイルズ オブ デスティニー」のアートプリントを3枚購入。
原画ではあった「海底洞窟内_水面に跪く(仮面が外れた)ジューダス」がアートプリントでは無かったのが個人的には残念でした。
いのまたむつみ展 at 手塚治虫記念館|まとめ
上述の感想では「テイルズ オブ デスティニー」にしか触れていませんが、その他の「テイルズ オブ シリーズ」はもちろんのこと、「テイルズ 以外」の作品も多数展示されていました。
イラストレーター転身後の初期作品である「宇宙皇子(1984年)」から最新作「王朝懶夢譚(2019年)」まで幅広い年代の作品が展示されているため、どの作品(年代)から好きになった人でも楽しめる構成になっています。
個人的に感動したのは、「時代に合わせて作風(絵柄)を調整している」こと。
今と昔の勝手な目の描き方の違いイメージ。 pic.twitter.com/x8DdcarpV3
— さいとう なおき (@_NaokiSaito) 2016年7月2日
最新作「王朝懶夢譚」は、現在のトレンドを取り込んだ絵柄となっています。なので、全く古臭さを感じさせません。
流行のタッチを取り込むために、デビューから40年経った今もなお画力の向上に努めているのだなぁ…とそれはもうとても感動しました。
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ちなみに料金は、手塚治虫記念館の入場料だけで、別途「いのまたむつみ展」の料金はかかりません。
御大「手塚治虫(先生)」の歴史も知れつつ、「いのまたむつみ(先生)」の作品も見れるという一石二鳥の展覧会となっております。
そんな感じで。終わりッ!!
手塚治虫記念館:概要
開館時間 | 9時30分~17時(入館は16時30分まで) | ||||||||||||
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入館料 |
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定休日 | 毎週水曜日(祝日と重なる日・春休み及び夏休み中は開館) | ||||||||||||
電話番号 | 0797-81-2970 | ||||||||||||
所在地 | 兵庫県宝塚市武庫川町7−65 | ||||||||||||
HP | 手塚治虫記念館 |
手塚治虫記念館:MAP(地図)
この曲は、CDを買いましたね〜。懐い。
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