大阪はシネ・リーブル梅田で公開されているヴィヴィアンの映画を見に行ってきました。
ヴィヴィアン・ウエストウッドといえば、伝説のバンド「セックス・ピストルズ」を世に送り出したパンクカルチャーの立役者。そして今やイギリスを代表するファッションデザイナーです。(エリザベス女王から”デイム”という称号を授与されています)
創業は1973年と歴史が深いブランドですが、19卒の学生が選ぶ好きなブランドTOP3に選出されるなど、今もなお変わらぬ人気を誇っており、世代を越えて愛され続けているブランドの代表格といっても過言ではないかと。
オシャレ好き若者の意識はこう変わった!
好きなブランドは?
92年 ギャルソン、ワイズ、シビラ、アニエス、ロメオジリ
2000年 ギャルソン、グッチ、ヨウジ、ドルガバ、ディオール
18年 グッチ、ギャルソン、ヴィヴィアン、ディオール、サカイ
7位以下のが面白かったかな…
繊研より pic.twitter.com/ssaFunrjl7— PREPPY (@Mark20130309) 2019年1月8日
世代によってハマるきっかけは違うかと思いますが、ぼくらアラサー世代にとってのヴィヴィアンといえば「NANA」。
そして、椎名林檎のアーマーリングですかね。
椎名林檎の本能PV見てアーマーリング買ったバリバリのミーハー pic.twitter.com/QOVKIZ1hEo
— ジョージ✡️真壁 (@makabekuun) 2017年9月4日
好きな漫画のキャラクターやミュージシャンが着用していたこともあり、当時10代後半〜20代前半のぼくにとってヴィヴィアンは憧れのブランドでした。
NANAのキャラクターでいうと”シン”が好きで、特に彼が着けていたオーブライターとニット帽は、死ぬほど欲しかった記憶が。(高くて買えなかった…)
NANAでのヴィヴィアンといえばやっぱりシンちゃんですよねー。 pic.twitter.com/dV5CtJxkfW
— 山田耕史 ファッションをカンタンに。 (@yamada0221) 2019年1月8日
また、”裏原カルチャー”がブームだった時代でもあるので、ブームの立役者 藤原ヒロシ経由で「セディショナリーズ」や「マルコム・マクラーレン」を知ったり。
とにかく時代の流れが”ヴィヴィアン”を後押ししてましたね。
そんな思い出深いブランドの自伝映画となると見に行かない訳にはいかない..!と思い行ってきましたが、個人的にはちょい残念でした。。
…というものヴィヴィアンといえば「パンクファッション」。つまり「セックス・ピストルズ」は切っても切り離せない存在かと思います。
…が、「その話は…辛くてできない。」とヴィヴィアン本人がインタービューを拒否し、画面がフェードアウト。そして、そのまま終わるという。。
個人的にはやっぱりパンク全盛期である70年代中盤に展開していた「レット・イット・ロック」や「セディショナリーズ」時代にフォーカスして欲しかったのが正直なところ。
#ディショナリーズ#sexpistols
ちょーカッコイイです pic.twitter.com/vTK6Yu3igx— ⚠️はる⚠️高2 (@haaaaaruuuu1224) 2016年8月1日
まぁ、逆に言うと、パンク以降の流れをあまり知らなかったので新鮮に見れた…ということでもありますが。。
・・・
映画を見て印象的だったのが、ある番組に呼ばれ作った服を披露するもひたすらバカにされ、屈辱的な仕打ちを受ける場面。
この映像がとにかく凄まじく、真剣に作った服を観客・キャスターともにひたすら笑ってこけ下ろし、挙句の果てには、番組の最後でキャスターが「不快になりました?」と言い放つシーン。
公共の電波を使ってこんな”いじめ”みたいなことをするんや…というのが とにかく衝撃的でした。そして輝かしい歴史の裏で、こんな屈辱的な扱いも受けてきたんだな..と。
「不快…というかただただ残念です。。」とショックを隠しきれないヴィヴィアンの表情がとても印象に残っています。
ヴィヴィアン・ウエストウッド映画見てくることだけなんとかできた。認められる前のヴィヴィアンをディスるためだけの番組が人を呼びつけておいて悪意のみで放送するという鬼バラエティほんと怖かった…。モデルたちも真面目にやってるというのに老人たちのわざとらしい爆笑が鬼。しかし女王は買った。 pic.twitter.com/clhrUs6AsF
— YUKI@美とイギリスと情熱。 (@shirayuriyukio) 2019年1月12日
パンクファッションで一世を風靡したので、順風満帆なデザイナー人生を歩んできたのかと思いきや、経営が苦しく失業手当をもらいながら服を作っていた時代があったりとか、労働者階級(一番下の階級)出身かつ反社会的(or 奇抜)な服を作るデザイナーだった影響からか何十年も賞を受賞できなかったりなど…とにかく苦難の嵐。
また、近年では商業的に成功し、世界各国に支店を展開するまでになるも、今度は大きくなりすぎて、自分ではコントロールできない部分が出てくるなど、成功を収めても一筋縄ではいかない多数の問題を抱えているのが印象的でした。
続いての映画「ヴィヴィアン・ウエストウッド」 ファッションの話かと思ったら”トップダウンで会社経営をするのは難しいでござる”という話でした😳ヴィヴィアンのようにズバズバ言って周りの雰囲気や期待流されない人、大好きです。 pic.twitter.com/6XmfxV0fjI
— 野口デーバデーバ🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿 (@deeeeeva) 2019年1月13日
大きくなればなるほど、クリエーションと商業的なバランスを取るのが難しいかと思いますが、ヴィヴィアン自身はお金に興味がないらしく、とにかく自分が提案した覚えのないデザインが流通しているのが我慢ならないとのこと。
「服のデザインには、物語と個性が必要なの」という彼女の信念とズレが生じ苦悩している姿が見ていてとても辛かったです。
…とまぁ、当初自分の思い描いていた(期待していた)内容とは若干違う内容でしたが、苦悩・葛藤・苛立ちなど「パンクの女王」の人間らしい部分が垣間見え、これはこれで良かったのかも…と思ったり。
ファッションに興味がある人は必見の映画ですね。あと、お客さんが皆お洒落でそういった意味でも楽しめました 笑(人の服を見るのが超好きなので)
そんな感じで。終わりッ!!
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欅坂46の衣装、TIF衣装にしてもパラシュートシャツにしても、たまに明確にパンクを感じるセンスのものが出てくるので最高ですよね。パラシュートシャツ衣装なんて靴はDr.マーチンですよ。 pic.twitter.com/ByskZKLeVC
— オッドアイ (@OddeyeOddeye) 2018年3月9日
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