“のん(能年玲奈)” ひとり展 「女の子は牙をむく」 in 大阪・梅田ロフト|感想とか写真とかレポとか

“のん”ひとり展-女の子は牙をむく-

梅田ロフトで開催されている’のん’ひとり展へ行って来ました。

ぼくは、「ヨッピーさんの記事」を見るまで、”のん”さんのことを断片的に知ってるだけで、”ほぼ知らない”といってもいい位のレベルだったのですが、記事読了後に「呉旅行」を敢行。

その「呉旅行」を最大限に楽しむ為の予備知識を得る為、記事内で紹介されていた”のん”さんの作品を購入、ないしは鑑賞しました。

購入作品 のん、呉へ。 2泊3日の旅
鑑賞作品 この世界の片隅に

そこから一気に魅了され、過去作品の鑑賞(TV出演含む)、そして改名せざるを得ない状況含め、後追いで色々知っていき、すっかりファンに。

そんな、今まさにハマっているヒトである”のん”さんが大阪で初の個展を開く。

なんてタイムリー。そりゃー行くしかないでしょ!!

ってことで行ってきました。

‘のん’ひとり展 -女の子は牙をむく-|感想とか写真とかレポとか

'のん'ひとり展 -女の子は牙をむくの入り口

入り口。鑑賞料は500円。

中に入ると、いろんな表現手法によるアート作品がてんこ盛り。

 

LINEスタンプの様なイラスト、何色もの色を塗り重ねたペイントアート(絵画作品でいうマチエール的な…)、タイポグラフィ(文字デザイン)

のんひとり展_LINE風イラスト、マチエール、タイポグラフィ

 

メディアアート(映像作品)、本展覧会の世界観を表現した自作の詩…

のんひとり展_メディアアート、詩

 

果てはオブジェ・立体物など、ほんとーに様々。

のんひとり展_ぐるぐる牙

作品名:ぐるぐる牙

ハイヒールはたしかに攻撃的で、牙っぽいかなと思うんですけど、

針金は・・・・なんか、モヤモヤしちゃってる、みたいな感じもあります。

※作品に添えられていたメッセージより

ぼく

これはちょっと笑った。確かに針金は違うよね 笑 (「女の子・牙」というコンセプトからは外れてるという意味で…)

 

また、立体物では、抽象的なイメージを己の体を使って具体化し、わかりやすい形で表現したりもしています。

のんひとり展_フリルトラップ

のんひとり展_別角度から見たフリルトラップ

別の角度から見たフリルトラップ

作品名:フリルトラップ

フリルがいっぱいあって、いっぱいあり過ぎると危ないんじゃないかな?

みたいな感じです。

※作品に添えられていたメッセージより

やりたいことを全て詰め込んだ、まさにおもちゃ箱をひっくり返したような展覧会でした。

 

のんひとり展_インスタレーション

絵画、立体物、ファッションなどの作品に囲まれたインスタレーション空間。

ぼく

真ん中にはカラフルなハムスターがドーンと鎮座しています。

のんひとり展_ハムスター

作品名:ハムスター

最初はキャラクター化しない、リアルなハムちゃんがいいと思っていました。

大きくするだけでいい、ちゃんとハムスターだと思えるようにしなきゃ

と思っていたんですけど(笑)

※作品に添えられていたメッセージより

この作品には値段がつけられており、お値段はなんと「300万円」とのこと。

国民的人気番組であるNHKの連続テレビ小説の主演を張り、その年の紅白歌合戦まで出場した女優の作品と考えると安いのかな??

THE・アートな値付け。まさに投資商品ですね。将来的に価格は上がる…の..かな??

ちなみに、この作品を自分の身体を使って表現したものが、展覧会ポスターのメインビジュアルに使用されています。

'のん'ひとり展 -女の子は牙をむく

尚、購入可能な作品はハムスターだけではありません。

会場の約8割の作品が購入可能でした。

購入可否については、作品名に3色のシールが貼られており、それで判断できる様になっています。

のんひとり展_購入可否を判断するシール

赤シール 売却済
黄シール 購入可能
灰シール 非売品

記念に1点作品を買おうかな…と思いましたが、購入可能な作品の”ほとんど”が既に売り切れてました。スゲェ…!!

ぼく

展覧会が開催されてから3日後と比較的早い段階で行ったのに…

100作品位ある中で、個人的に「いいな…!」と思った作品は下記の4点。

のんひとり展_ティラノサウルス、猫の家、ノンタイトル、ねずみ

1 ティラノサウルス
2 猫の家
3 ノンタイトル
4 ねずみ

共通点は「哀愁 or 激情」ですかね。うん、その時の感情が吐き出されている様でとても魅力的。

特にティラノサウルスは色使い含めかなり好きで、予算の折り合いがつけば購入したかったのですが、既に売却済みでした。残念…

せめて、記念にグッズでも…と思い、会場の出口付近にある”グッズ売り場”に赴くも、欲しいと思った”グッズは既に売り切れ。

のんひとり展_スーパーヒーローになりたいポスター

欲しかったグッズ(ポスター)

アート作品はわかる。なんで在庫が豊潤にあるグッズまでもが売り切れてるんだよッ!!…と自分の不運を嘆いた1日でした。(なんてツイてない…)

…とここまで色々書いてきましたが、一番グッときた部分は、展覧会のタイトルだったりします。

‘のん’ひとり展 -女の子は牙をむく-

このタイトルを見て、まず思ったのは、クソ野郎と美しき世界の「歌喰い」だなーと。

ぼくは、芸能界のことは全く分かりません。ただ、スマップの解散劇を見ると、事務所の力がどれだけ大きいのかが分かります。

反旗をひるがえす=芸能人としての死を意味するのだと。

例えば、この夏「この世界の片隅に」が”ドラマ化”されるのですが、”のん”さんはすず役…どころかキャストにすら選ばれていません。

ドラマ版「この世界の片隅に」

「この世界の片隅に」のドラマ版。

…というより「この世界の片隅に」の映画ですら「片渕監督の強い意向」、そして、スポンサーのめどが立たなくて、クラウドファンディングで資金調達するなどした”インディペンデント”な作品だからこそ、出演できた部分もあるかと。

大手企業がバックについたメジャーな作品であれば、まず”出演自体”できなかった筈。

まんま「NEWS MAP(新しい地図)」の状況と同じですね。(むしろ、それより酷い状況かも…)

活躍の場を与えられないどころか、本名である”能年玲奈”という名前ですら公(おおやけ)で使うことができません。

挙げ句の果てには、ネット上で ”のん(能年玲奈)”と検索すると、「洗脳・消えた」などのネガティヴワードで埋め尽くされている始末。

まぁ、事務所側にも言い分はある筈で、真相は全く分かりませんが、結果的に一個人を追い詰めていることに変わりはないし、大手芸能事務所とテレビ局の「忖度(そんたく)」によって才能ある女優を干し上げているのは、ゆるぎもない事実な訳です。

そんな自分の立場・状況と照らし合わせて、「負けるもんかッ!」と意思表示を示したものが、上述のタイトルでは無いか…と感じました。

真相はわからないですけどね…でも、やっぱりメジャーな場で女優として活動する”のん”さんの姿を見たいなーと思う今日この頃です。

そんな感じで。終わり。

ぼく

“のん”さんに関する色んな記事を見てきたけど、文春の記事が一番良かった。「これまで」と「これから」がよく分かる記事です。丁寧な仕事ぶり。ほんと素晴らしい。

小さな襟の付いたブラウスと足首にまで届くふわりとしたスカートを着て静かに佇むその人は、凜として背が高く、少し猫背で、黒目勝ちな瞳を持っていた。私は一枚のポスターを思い出し、胸を高鳴らせていた。海中から…

 

↓今回の展覧会の図録。

↓絶対に買う。そして観る。絶対にだ。

↓オススメの映画。

↓呉旅行へ行きたくなる一冊。

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