2014年以来、5年ぶりに「京都音楽博覧会」に参戦してきました。
目的は、「ナンバーガール」と「くるり」。いわゆる「97の世代」ですね。
この時代の邦ロックがとにかく好きで、特に「くるり」は熱狂的にハマっていた時期があり、その時は、関西のみならず地方公演にまで足を運び、観光込みで”ライブツアー”を楽しんでいました。
ナンバーガールは、17年ぶりの再結成ということもあり、生で見るのは初めて。
欲をいうとフェスではなく単独で見たかったのですが、ワンマンツアーは当然ながら「即完」。
残る選択肢は、必然的に「ライジングサン」と「京都音楽博覧会」になる訳ですが、「ライジングサン」は、サマソニと日程が被っていたため、行けず。(レッチリを優先しました…)
そのため、最後の頼みの綱が「京都音楽博覧会」だったという訳です。
そして無事この目に焼き付けることができました。邦ロック界に多大なる影響を与えた伝説のバンドを。
…ということで振り返り。
目次
ナンバーガール|セットリストや感想など
セットリスト
- 鉄風 鋭くなって
- タッチ
- ZEGEN VS UNDERCOVER
- OMOIDE IN MY HEAD
- YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING
- 透明少女
- 日常に生きる少女
- TATTOOあり
- I don’t know
「音博」でのナンバーガール。…ということで始まる前はかなり不安でした。…というのも「音博」は市街地の中でのフェスなので大きい音が出せません。
昔、10-FEETが出演した際、激しめな曲「1sec.」をアコースティック編成で演った時の消化不良感を覚えているので、「全編アコースティック」だったら嫌やなぁ…と言い知れぬ不安感を抱えてました。
ナンバーガールに求めているのは、「鬼気迫る」「殺伐とした」鋭角的かつ耳を劈(つんざ)くような轟音ギター・サウンド。
そのため、「じっくり聴かせる様な叙情的なサウンド」は求めていません。(何十回もライブを見てれば別ですが…)
「一体どうなるんやろ…」と思ってたら、「ゴリッゴリッの攻めのサウンド」で演ってくれました。つまり(画面を通して見ていた)いつものナンバーガール。
最高。
1曲目「鉄風 鋭くなって」のベース・イントロが鳴り出した瞬間から最終曲「I don’t know」まで、一気に駆け抜ける様なスリリングなライブでした。
もうね。たぎってた血が。これほどまでに高揚感を感じるライブは久しぶりです。
特に印象深いのが「TATTOOあり」。個人的に”邦ロックで一番かっこいい曲”だと思っているので、それを生で見れた時の感無量っぷりときたら。
「右肩 イレズミ 明け方 残像」、こんなかっこいいフレーズある?
そして、そのフレーズを”何かが爆ぜた様にシャウトして歌うさま”、静・動が入り混じった曲構成、そして後半の田渕嬢による怒涛のギターソロ含め、完璧。
上述のライブ映像だけでもアドレナリン出まくりなのに、生で聴いた時の迫力たるや。
会場を包む熱量も相当高く、興奮と熱気と当てられ、我を忘れてトランス状態に陥ってました。
最高。
・・以下、ダイジェスト・・
土砂降りの中でのナンバーガール。初っ端のMCは、「なんかすいません。。」これは笑ったし、会場全体でもドッと笑いが起きた。
ライジングに続き、まさか今回も台風に見舞われるとは。まさに嵐を呼ぶバンド。
【悲報】ナンバガ観たくて半年前からチケット買って楽しみにしてたライジングサン、北海道入りした途端に台風で中止が発表される
— 結 (@xxxjyururixxx) 2019(e)ko abuztuaren 15(a)
3曲演奏し、定番MCである「福岡市、博多区から参りましたナンバーガールです。ドラムス、アヒト・イナザワ」からの「OMOIDE IN MY HEAD」。
そして、これ以後の曲に関しては、曲前に前口上が。
- あの子が幽霊列車に乗って消えていったよ。あの子は17歳でした。
→YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING - そしてたまにはあの子が透明少女
→透明少女 - 日常に生きる少女のお話をひとつ
→日常に生きる少女 - 記憶を探せば旅ばっかですわ
→TATTOOあり - 音博に参加することになった経緯(再結成発表の2分後に岸田さんから電話があったとのこと)
→I don’t know
こんな感じですね。
土砂降りの雨も後半には止み、晴れ間が。そしてナンバーガール以前・以後で雨が降ることはありませんでした。どんだけだよw でも、土砂降りの中のナンバガもそれはそれで良かったです。いい思い出。
ナンバーガール、雨を感じさせないプレイだった。曲始まる度に古参ぶるおじさんおばさんから飛び出る歓声がなんともいえなかった。みんな嬉しそうで僕も嬉しくて泣きそうだった。日常を生きる少女のイントロでかき鳴らすひさ子さんとビールをおかわりする向井秀徳。最高にしびれる光景だった、忘れない pic.twitter.com/vabEcrScU2
— モリモト脳内ノンフィクション (@zzz_morimoto) 2019(e)ko irailaren 22(a)
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くるり|セットリストや感想など
セットリスト
- グッドモーニング
- ブルー・ラヴァー・ブルー
- スロウダンス
- 琥珀色の街、上海蟹の朝
- キャメル
- Tokyo OP
- ジュビリー
- ばらの花
- ブレーメン
- 宿はなし(アンコール)
2014年のライブツアー「金の玉、ふたつ」以来のくるり。
毎回音博では、管弦楽を交えた特別編成のバンドで臨むのが恒例ですが、今回もそのスタイルを踏襲。
バイオリンやチェロ・サックスなどを含めた9人編成でのライブでした。
セットリストは、ストリングス隊が加わっているからか、「ワルツを踊れ Tanz Walzer」に収録されている曲が多め。
(このアルバムの中だと)個人的には、「スロウダンス」が嬉しかったかな。欲をいえば、「アナーキー・イン・ザ・ムジーク」が聴きたかったけど。
その他、胸熱だったのは「グッドモーニング」と「琥珀色の街、上海蟹の朝」。特に後者は(ライブで)初めて聴く& 近年のくるりの曲で一番好きなので、かなりテンションが上がりました。
岸田さんのラップを聞いたのは「TEAM ROCK」以来かなり久々。
ナンバガの「Tokyo Freeze」しかり、ロックバンドのラップってラップを本職にする方々とは明らかに違うんだけど、それが良いと思ったり。
昔、RIP SLYMEのRYO-Zが(岸田さんのラップに)衝撃を受けて、それでコラボしようと思った…という話をふと思い出しました。(たしか風とロックで語ってたような…)
2006コラボ当時のインタビューで、RIP SLYMEのRYO-ZがTEAM ROCKの一曲目を初めて聴いた時、当時のラップ業界の界隈ではどのラッパーがどんなラップをしているか粗方知っていただけに、岸田繁のラップが独特で衝撃を受けたという内容の話でした!急に失礼しました。
— レコちん (@record_noise) 2019(e)ko apirilaren 9(a)
アンコールは「リバー」か「宿はなし」だと思っていましたが、「宿はなし」にて締め。途中で会場を抜け出し、「宿はなし」を背に老舗ラーメン屋「第一旭」に向かいました。
そんな感じで。終わりッ!!
『京都音楽博覧会 2019』くるりと『京都音博』の“すごさ”を改めて実感 兵庫慎司による全アクトレポートhttps://t.co/t5wEvolVjV
— 京都音楽博覧会 (@kyotoonpaku) 2019年10月25日
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