この機を逃したら、今の熱量でこの内容を書けないだろうから書く。
ななみん(橋本奈々未)がいよいよ卒業ですね。5年半にわたる活動お疲れ様です。
下記の記事、プロフィールページでも書きましたが・・・
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芸能界の第一線で活躍している人が「地位・名誉・お金」を捨てて、一般人になるって決断は相当すごいと思うんですよ。
お金でいうと、乃木坂工事中の企画「私服コレクション2016」内での演者のやりとりを聞く限り、OLでは決して貰えないであろう額を貰ってるはず。
誰もが羨む、恵まれた待遇を捨ててまで普通になることを望む。
世の中からは私はすぐに過去になってなかったものになる!もうなりつつある!わたしはそれも望んでる!
引用:橋本奈々未 OFFICIAL BLOG(2017/02/13)※2017年3月31日をもってブログは閉鎖されました。
ぼくはどちらかというと「石橋を叩いて渡るタイプ」です。
そして、現状のままでは「ダメ」だという自覚はありつつも、今得られる安定にしがみつく楽天家でもあります。
そういうぼくからしたら、この決断はまぶしくて仕方がない。
親の借金で相当苦労したことが根っこにあるかと思いますが。それでも、中々決断できることではありません。
単純に人として尊敬します。
普通芸能界にいたら、チヤホヤされるし華やかだし憧れの人にも会えるしお金ももらえる。けどそれよりも人としてのほんとの幸せを考えれる素敵さ。結婚したら絶対いい奥さんになる。幸せになってほしい。
— 村本大輔(ウーマンラッシュアワー) (@WRHMURAMOTO) 2016年10月19日
↑ほんとこれ。
目次
最初から席が用意されているのが良いか、一から積み上げた方が良いか。
浮き沈みの激しい生活より安定を望む。芸能界はテレビに出るだけがお仕事じゃないかと思いますが、実力が無かったら行き着く先は何なのか?
「モーニング娘。」、「AKB」の卒業生を見てると、芸能界を生き残ることがいかに厳しいかを痛感します。
アイドルは、ほんと儚い。
グループから卒業した瞬間、まるで魔法が解けたが如く、見かけることが少なくなります。
その時思うのが「最初から席が用意されているのが良いか、一から積み上げた方が良いか。」
昔ダウンタウンのまっちゃんが、「二世タレントは二世タレントなりの悩みがあるかもしれんけど、そんなんしれてるよ。一から積み上げていく方が絶対キツイ。」
そしてこうも言ってます。「芸人は強い」と。
アイドルの場合、スタート時点でタイアップやら何やらがついていてかなり恵まれています。
乃木坂の番組内でもアンダーの待遇について不満をぶちまけるメンバーに対し、バナナマンが苦言を呈してます。
選抜に選ばれなかったメンバーは辛い。テレビに出れないし、マイクもつけさせてもらえないこともある。
それに対して・・・
「乃木坂って、どこ? 」大所帯アイドルあるある勉強会! 2013年7月14日より抜粋
ただ、これが良いのか悪いのか問題。
アイドルは発展途上。成長していく過程をリアルタイムで見れることが何よりの魅力である。
アイドルや二世タレント以外で「ポンッ」ってテレビに出れる人って中々いないですよね。
ぼくは、あらゆる職種の中で「芸人」を一番尊敬していますが、苦労話を聞くたび「あ〜やっぱスゲェな…こんだけ苦労したから今があるんだな…」ってことを感じます。
芸人の苦労話でパッと思いだせるのが「バナナムーン」の土田さんゲスト回。これは定期的に聴きたくなる。まさに神回。苦労を共にしてきた戦友との掛け合いはグッときます。
芸人の当面の目標って「テレビに出る事」に尽きると思いますが、テレビに出る頃には、相当な下積みを経験されてるので、ある程度完成されています。
アイドルの場合は、それが皆無。
乃木坂でいうと、結成してから2ヶ月で冠番組が始まり、半年後にはCDデビュー。しかもデビュー曲は「明治チョコレート」のタイアップが付き、CMにも出てます。
これを・・・
スゲェ、恵まれてるな…と取るか、めっちゃ大変!!と取るか。
アイドルは舐められる!?。
アイドルって舐められてるなーと思います。
昔、嵐の二宮くんも「情熱大陸」出演時に言ってましたね。「同年代 + 自分より若い世代」に舐められると。
そして、それが頑張れる原動力になっているとも。
「世の中の同じくらい、自分よりか若い男の子たちに馬鹿にされながら仕事してるのが凄く面白い。なんかジャニーズってすげえだせーよな、みたいなこと言われると凄く…やり甲斐がでてくるんだよね。」情熱大陸での二宮くんのこの言葉凄い思い出してる pic.twitter.com/33tiNYWklM
— さくら@ (@gpybr08103) March 4, 2016
特に秋元康率いるグループは「握手券」ありきでCDの売上を伸ばしている為、
何百万枚売ろうとも、売上に見合った評価はされません。
と言いつつも、ぼくも若い頃(アイドルに興味がない時)はぶっちゃけ舐めてました。
モーニング娘。は思春期という事もあり、CDとかは聞いてましたが、AKBは全スルー。
握手会も存在は知っていたものの、基本冷めた目で見てました。
が!!!
めちゃイケでAKBの握手会が放送された時、大島優子の対応がクローズアップされてましたが、その時のファンの無茶ぶりに応える機転の速さ振りには目を見張りました。
めちゃイケで大島優子の握手会でいきなりラップ歌い始めたオタに合わせてダンスした大島優子はプロだと思った
— ぱちっち (@pawapuro0616) 2015年2月9日
↑完全に同意。
その時点で大島優子はアイドルとして完成されてたんでしょうね。単純にスゲェとは思いましたが、その後、AKBにハマることはありませんでした。
その後、「ももクロ」が出てくるわけです。
まぁ、ハマりました。「ももクロ」なんてまさに「成長過程を見せることにより好きになる。」の代名詞じゃないですか。
そこに魅せられました。
「なるほど〜」と。「アイドルの魅力ってコレか〜」というのは、ももクロを見て学びました。
アイドルの負荷(プレッシャー)って半端なくない!?
や、単純にスゲェと思うんですよ。
乃木坂でいうと、結成当時は全員10代。一番下は中学生です。
しかも下積み経験は皆無。そんな状態で結成してから2ヶ月後に「バナナマンと番組やれ!」って言われてすんなり受け入れられます?
無理だろ…
バナナマンの負荷も相当だと思うんですが、彼女達自身の負荷(プレッシャー)はそれ以上な筈。
絶えずそういったプレッシャーを受けつつ、10代という多感な時期を過ごす訳です。
するとどうなるか・・・
バラエティでの立ち居振る舞い〜容姿まで全てが洗練されていきます。
要はどんどん「素人」から「芸能人」になっていく訳ですよ。
アイドルは凄い
ぼくがアイドルに尊敬の念を抱いてます。
10代という若い時期、周りが皆遊んでる中、与えられた課題・目標に向かって努力、奮闘する姿はおっさんになれば成る程刺さります。
Dragon Ash_Kj:そうだなあ……。なんというか、俺、AKB48はマジですごいと思ってるのね。やったことのないことをやってるし、青春の全てを賭してあの子たちはやってるわけなんだから。
引用:nexus
周り(演者・裏方含め)は超一流。(少なくともテレビで見る限りは)こういった方々に臆さず、堂々と渡り歩いてきてるんですよ!これを凄いと言わずしてなんと言うのか!!
なのに、なぜ卒業すると・・・
結局行き着くのはコレ。
最初から席が用意されているのが良いか、一から積み上げた方が良いか。
「TVで生きて行く」ことを考えると物凄く恵まれた環境(バラエティ・女優・歌手と一通りやらせてもらえる)にも関わらず、卒業後はほぼ生き残れない。
アイドルはウサギとカメでいうとウサギ側なのか…?
否!断じて否!
仕事をしてると、自ずと携わってる分野のプロフェッショナルになっていきます。芸能界ではそれは通用しないのか…?
「集団」でいるから魅力が発揮されるのか?「個」でスタートした方が、生き残れる可能性が高くなるのか..?
打ち上げ花火の如く一瞬バッと輝き、そして消えていく、この儚さもアイドルの魅力…なのか..?
最後に・・・
長々と書いてきましたが、言いたかったことはコレ。
ななみんお疲れー!!
#橋本奈々未 #乃木坂46 を涙で卒業!白石麻衣らメンバーも号泣<ライブレポ/ななみん選曲セットリスト> #ななみん #バスラ #橋本奈々未卒業コンサート 【ほか写真あり】https://t.co/ExnwdsEJsS pic.twitter.com/SqPVeJlPJG
— モデルプレス (@modelpress) 2017年2月20日
全然乃木坂のコアなファンでは無いけれど、実家が超ハードコアな貧乏で、自身が入学した美大の学費をバイト代で払い、弟の学費も払い、乃木坂に入ったキッカケが「ロケ弁が食べられる」からで、父親の借金を全額返済し、もう芸能界に未練は無いと引退を発表した、橋本奈々未の生き方は尊敬に値する。
— ᔕႮǦΙ (@IllmaticXanadu) 2016年10月20日