【広島・福山観光】アートと融合した禅寺「神勝寺」に行ってきた|おすすめの観光スポット

神勝寺 禅と庭のミュージアムに行ってきた

広島・福山市にある観光名所「神勝寺 禅と庭のミュージアム」に行ってきました。

この寺院を知ったきっかけは、雑誌「BRUTUS(ブルータス)」。

そこに掲載されていたアートパビリオン「洸庭(こうてい)」の写真に目を奪われ、”いつか行ってみたい”旅の候補地として記憶に留めていました。

そして、念願叶い、所用の合間ではありますが、ようやく訪れることができました。

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福山の観光名所といえば「崖の上のポニョ」の舞台となった「鞆の浦(とものうら)」が有名ですが、「現代アート・日本庭園・寺院建築」をまとめて楽しめる”こちらのスポット(寺院)“もかなりオススメ。

ぼく

境内に”アートパビリオン”がある寺院なんて、全国探しても”ココ”しか無いのでは??

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鞆の浦はもちろん、尾道・倉敷からも近いので、それらの観光地を堪能した後、ついでに立ち寄るとかもできちゃいます。

鞆の浦・尾道・倉敷から神勝寺 禅と庭のミュージアムの距離感

車で行った場合の所要時間

鞆の浦 → 神勝寺:約20分
尾道 → 神勝寺:約25分
倉敷 → 神勝寺 :約1時間

そんなおすすめスポットを写真とともに振り返り。

神社仏閣と現代アートが融合した複合型寺院「神勝寺 禅と庭のミュージアム」に行ってきた|感想・口コミ

まずは「総門」がお出迎え。

神勝寺 禅と庭のミュージアム|総門

こちらの門、なんでも皇族の一家である賀陽宮(かやのみや)邸の門を”そのまま再利用したもの”とのこと。

ぼく

建物の撤去が決まっていたため、譲り受けたそうです。ちなみに移築元は「京都御苑」。めっちゃ大変…

 

総門をくぐると、「松堂(しょうどう)」と「多宝塔(たほうとう)」が目に飛び込んできます。

神勝寺 禅と庭のミュージアム|松堂

ぼく

ユニークな形の建物ですよね。デザインモチーフは瀬戸内を象徴する木、「松」だそうです。

「松堂(しょうどう)」は寺務所(じむしょ)になっています。こちらで拝観券・お食事券・お土産の購入や御朱印を拝受することができます。

各券種の料金は以下の通り。

拝観券(拝観料)
大人 : 1,200円| 学生(高校生以上) : 900円|中学生: 500円|小学生以下無料
食事付き割引チケット
(拝観料+食事券+お茶券)
五観堂 食事券(神勝寺うどん):3,000円
含空院 食事券(湯豆腐):3,300円
食事・浴室付き割引チケット
(拝観料+食事券+お茶券+浴室券)
五観堂 食事券(神勝寺うどん):3,500円
含空院 食事券(湯豆腐):3,800円

食事は、「湯豆腐」or 「うどん」の2択。お食事処の場所は、それぞれ違います。

神勝寺 禅と庭のミュージアム|お食事処のそれぞれ(五観堂と含空院)の距離感

そして、特筆すべきは浴室。なんとお風呂にも入れちゃいます。しかも景色は絶景。

時間があれば、竹林に囲まれた檜風呂で優雅、かつゆったりとした時間を過ごすのも乙なものかと。

「松堂(しょうどう)」で受付の方に言われたのが、アートパビリオン”洸庭(こうてい)“は、30分毎の入れ替え制であること。

洸庭の入場時刻
9:30 ~ 16:30(※30分おきの案内)

つまりふらっと行ってそのまま鑑賞することはNG。タイミングが悪ければ、最大で30分も待たなくてはいけません。

この後の予定が詰まっていたため、ひとまず”この旅 一番の目的である「洸庭(こうてい)」から鑑賞することに。

神勝寺 禅と庭のミュージアム|洸庭までの行き道

道中に架かる橋

上り坂を登り、橋を渡ると敷地内にどーんと鎮座する「洸庭(こうてい)」が。

神勝寺 禅と庭のミュージアム|洸庭

画角不足。43mmのレンズではフレームにおさまらない…

ノアの方舟を連想させるデザイン。緩やかな曲線・優しい色味が周囲の環境と調和しています。

ちなみに屋根は黒くなっていますが、外観の素材はすべて一緒です。元々は、屋根も下部の色と同様 “ベージュ”でしたが、日光や風雨にさらされて変色し、黒くなったのとのこと。

ぼく

よくいうと、経年変化ですね。

神勝寺 禅と庭のミュージアム|洸庭の下

一休みできるスペースも。視線の先には日本庭園が。

外観に近づくと、タイルが敷き詰められているかの如く、幾層にも木の板が重ねられていることがわかります。(一枚板ではありません。)

なんでも「こけら葺(ぶ)」という伝統的な技法を駆使し、熟練の職人が1枚1枚手作業で貼ったとのこと。その数なんと「65万枚!!」

古来から伝わる伝統技法にアートのエッセンスを加え、膨大な手間暇・コストをかけて作り出された技術力(or 努力)の結晶。

それが、アートパビリオン”洸庭(こうてい)“の魅力ですね。

神勝寺 禅と庭のミュージアム|洸庭の入り口

入場時刻がくるまで入り口前で待機

建物内部では、光と水のインスタレーション・アートを堪能できます。つまり「体感型の空間芸術」。

ぼく

五感を用いて鑑賞するタイプのアート作品となります。

感想としては、人を選ぶ作品だなーと。ぼくはインスタレーション・アートでは、”チームラボ”の作品が好きなのですが、(チームラボの作品の様に)足を踏み入れた瞬間「異世界」にブッとぶ様なスリリングさは体験できません。(禅がコンセプトなので当たり前か…)

人によっては「退屈」、もしくは「心が満たされ、充足感を味わえる」空間となっています。

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目的の洸庭(こうてい)を見終えたので、お食事処の営業開始時間まで境内を散策。

神勝寺 禅と庭のミュージアム|洸庭の景観

熱帯アジア原生の植物群「ソテツワラビ」

神勝寺 禅と庭のミュージアム|松堂と洸庭‎

松堂越しの洸庭

神勝寺 禅と庭のミュージアム|神勝寺庭園「賞心庭」

日本庭園の三大様式の一つ「池庭」を採用

神勝寺 禅と庭のミュージアム|木造歩道橋

日本庭園の定番「木橋」名前は龍背橋

神勝寺 禅と庭のミュージアム|大徹堂に向かう橋

松・木橋・薬医門。和の風情あふれる景観ですね

紫陽花越しの慈正庵

紫陽花。梅雨ならではの情緒感

神勝寺 禅と庭のミュージアム|無明院からの景色

無明院への長い道のりを振り返り。汗ダラダラ….

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営業開始時間になったので、湯豆腐が食べれるお食事処「含空院(がんくういん)」へ。

神勝寺 禅と庭のミュージアム|含空院(茶房)

松堂の近くにある含空院

こちらの建物も「総門」同様、移築してきたそうな。(移築元は滋賀県。創建はなんと14世紀とのこと)

↓建物の中はこんな感じ。

 神勝寺 禅と庭のミュージアム|含空院(茶房)

畳・座布団・ちゃぶ台、そして掛け軸。純度100%の「和」。ちなみに掛け軸の絵は禅画を代表する巨匠「白隠(はくいん)」の作品になります。

神勝寺 禅と庭のミュージアム|湯豆腐

湯豆腐セット。写真ブレブレ…

豆腐の形は「〇・△・▢(まる・さんかく・しかく)」に型どられており、これはなんでも禅の思想をイメージとして書き出したものだとか。

ぼく

胃に優しいお味。美味しゅうございました。

神勝寺 禅と庭のミュージアム|煎茶栗餅セット

煎茶と粟餅のセット

急須(きゅうす)には茶葉のみが入っており、部屋内にある茶釜からお湯をすくう方式となります。

こうすることにより、味がまろやかになるんだとか。

ちなみに「湯豆腐」を食べた後には、食後のデザートとして「羊羹(ようかん)」がつきます。

神勝寺 禅と庭のミュージアム|湯豆腐セットを頼むと食後のデザートとして「羊羹(ようかん)」が付く

食後のデザート「羊羹(ようかん)」

そのため、長い時間滞在しないのであれば、「煎茶と粟餅のセット」は頼まなくても充分満足できると思います。

アートと融合した禅寺「神勝寺」を観光 | 感想まとめ

短い時間でしたが、アートや日本庭園を堪能し、食に舌鼓(したつづみ)を打つなど、贅沢な時間を過ごすことができました。

惜しむらくは「浴室に入れなかったこと」と「荘厳堂内の白隠コレクション(禅画)を見れなかったこと」ですね。

ぼく

3時間じゃ全然足りなんだ…

…というのも、敷地がね…思った以上に広大なんですよね。

神勝禅寺-境内案内図

ぼく

「神勝寺 禅と庭のミュージアム」を全て堪能するには、6〜7時間は必要かと。

意匠を凝らしたアートパビリオンと伝統的な和建築・日本庭園が織り成す光景は、まさにフォトジェニック!一見の価値ありです。

そんな感じで。終わりッ!!

神勝寺 禅と庭のミュージアム:概要

神勝寺 禅と庭のミュージアム|洸庭の全景

拝観時間 9:00−17:00(最終受付は16:30まで)
拝観料
  個人 団体(20名以上)
大人 1,200円 1,000円
学生
(高校生以上)
900円 700円
中学生 500円 300円
定休日 不定休
電話番号 084-988-1111
所在地 広島県福山市沼隈町大字上山南91
HP 神勝寺 禅と庭のミュージアム

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