昨年見たPERFECT DAYSを皮切りに映画館に足を運ぶ機会を増やしました。
忘備録的に今年見た映画の感想をまとめてみました。
目次
どうすればよかったか?
統合失調症の実録映画「どうすればよかったか?」
この答えは知ってます。どうすることもできないです。周囲の人はこの映画の通り地獄です。
金銭的・精神的な磨耗が半端なく、絶望・焦燥・虚無感などに苛(さいな)まれる。
本人も苦しいかもしれないですが、生活の面倒を見る・何をしでかすか分からない・完治もするか分からない。
この状態がずーっと続く訳です。つまり家族をも巻き込む病気。
色々意見はあるかと思いますが、ぼくはこの両親は立派だと思います。だって面倒見切きったんだから。
弟さん(監督)は、家族のやり方に異を唱えてましたが、たまに帰省して異を唱えるだけ。実力行使もしない。
でもそれも分かります。非常にしんどい映画でした。
機動戦士ガンダム ジークアクス
SEED以来、久々のガンダム。
沼るとヤバそうなので、ガンダムはあまり通ってきていないですが、カラーがやるとなると話は別。
エヴァ以来のロボットものということでワクワクしていましたが、冒頭の流れは完全にORIGIN(オリジン)。
でも、ガンダムはあっさり強奪されてしまうし、ジオンも勝利しちゃう。なんならアムロも出てこない。
「なるほど!これはシン・シリーズの最新作…つまりシン・ガンダムか!」
…とワクワクした前半に打って変わって、完全新作の後半はあまりノリ切れなかったかな。。

第9弾特典。結局2回見た…
セブン
15年以上ぶりに視聴。覚えているのは憤怒と嫉妬の殺人。つまり結末くらい。
なので、かなり新鮮な気持ちで見れました。
上映時間は2時間以上と長尺ですが、まったくダレず。
なんなら鮮明に記憶に残っていた結末も“かつてと同じ緊張感“で鑑賞できましたし、
救いが無く、でもそれ以外の選択は”ありえない”ミルズの行動に改めて絶望しました…
他、イケ散らかしてるOPクレジットを4K映像で。かつ、IMAXの大スクリーン & 音響で見れて幸せでしたね。
この映画きっかけにフィンチャー作品にハマり、DVDも何作か所有。
最新作が発表されるたび、映画館に足を運んでいたことを思い出しました。
鑑賞後、色んな記事/つぶやき/動画を見ましたが、以下動画が一番面白かったかな。

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攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL & イノセンス
20年ぶりくらいに見ましたが、前回見た時と感想は同じ。
- GHOST IN THE SHELL:前半めちゃくちゃ面白い、中盤ダレる、後半盛り返すけど前半ほど面白くは無い
- イノセンス:難解
イノセンスは、今の視点で見ると違った感想になるかも…と淡い期待を抱いてましたが全然変わらず。
ストーリー自体は、そこまで入り組んで無いかと思いますが、いかんせん”セリフ回し”が難解すぎるんですよね。
特に、様々な詩や偉人たちが残した言葉を”まんま引用したセリフ”の応酬は見ててげんなりしました。。
あと、可愛らしい女性キャラが全く出てこない点も気になったり。
少佐はアレだし、若い女性でいうと少女が2人でてきますが、全然可愛く描いていないww
そして、これは確実に”あえて”。
セリフ回しもそうですが、こういうところにも「客に媚(こ)びてたまるか!」という強い意志を感じます。
ゆえに見ててしんどかったですね。作家性全開なんで刺さる人には刺さるんでしょうけど。
それに比べるとGHOST IN THE SHELLはエンタメですね。
2作連続で見た結果、GHOST IN THE SHELLが”より”際立つという形になりました。
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ネムルバカ
1回目
大好きな漫画家の大好きな作品が17年越しに実写化。
しかも監督はベイビーわるきゅーれの阪元監督。
好き×好きの組み合わせなので、前売り券を購入し公開日に鑑賞するなど”かなり”期待してましたが、全然ダメでした。。
会話×ギャグのオフビート感が本作品の肝かと思いますが、漫画ではクスッと笑えるところが映画では微妙だったかな…
ただ、映画化を記念して発売された新装版で”17年ぶりに”ネムルバカの新作が読めたのは嬉しかったです。
あと大好きな造語「駄サイクル」を実写で見れたのが良かった。
しかもそれをジュノンボーイ・乃木坂など王道ルートを歩んでる方々の映画で…というのがまた ww
2回目

公開記念の描き下ろしステッカー
3周目の特典が石黒先生の”描き下ろしイラストが掲載されたステッカー”だったため、おかわり鑑賞。
途中ダレて集中力が欠けたりもしたけど、1回目の鑑賞より楽しめました。
緊張からの緩和と落差が大きかったからか、本作のオフビート感が非常に心地よかったです。
あと、エンディングで流れる”入巣が失踪した先輩の音源を愛おしそうに聴く姿”はめっちゃ良いなーと。
だって、大好きな先輩と音源を通して”いつでも会える”ってことですからね。
あとイヤフォンで外界をシャットアウトした状態で聴いてる=先輩と向き合っているという聴き方にも”かなり”グッときました。
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バトル・ロワイアル

特典のカードは川田(山本太郎)!
オープニング、爆音で流れる”怒りの日”を聞いた時点で「来て良かったー!!」と心の底から思いました。
歯が浮くようなクサいセリフ、一部の学生の拙(つたな)い演技など、気になる点を挙げようと思えば挙げれます。
が!!この面白さの前では”それらは”どうでもいい些細なこと。
とにかく初っ端から高揚感が凄まじく、そしてそれが最後まで続くという。マジで最高!!
久々に鑑賞して思ったことはテンポの良さ。もうほんとサクサク進む。
舞台となる島への移動なんて”あっちゅう間”。40人以上いる生徒の捌(さば)き方・描き方も見事。
緩急の付け方も完璧で、ダレる瞬間が全くなかった。これは監督の手腕ですね。
また齢(よわい)70にして、当時イケイケだったカルチャーを取り入れてる点からも感度ビンビンなことが見て取れます。
- エヴァンゲリオンの演出に影響を受けてる点が垣間見える
- エンディング曲にDragon Ashを起用
さすが名匠。
あと、桐山(きりやま)はやっぱカッコいいな〜と。久々に厨二心を刺激されました。
他、藤原竜也に関しては「これで終わりちゃうで。これから色んなデスゲームに参加し続けることになるで」と不憫な気持ちになりました ww
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アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家
アンゼルム・キーファー展を観終わった後に鑑賞。
生まれて初めて映画館でガチ寝しました。。
理由は、娯楽性は薄く静謐(せいひつ)映像が淡々と続いていく+体力的に限界が来ていたから。
馬鹿でかいアトリエ内を自転車で散走。周辺に映るのはアトリエと同じく馬鹿でかい作品群…しか記憶に残ってない。。
鴨川ホルモー

こちらはYouTubeの無料公開期間中に鑑賞。
15年ぶりに見たけど、めっちゃ良かった。
前回見た時は、それほど刺さらず…でしたが、今回はブッ刺さり。
刺さったポイントは、以下あたり。
- 四季折々の京都の風景や街並みを堪能できる
- 京大のキャンパス・吉田寮を堪能できる
- チルい学生生活を堪能できる
なので本筋ではなく、この映画が醸し出す空気感・20年前の京都の風情を楽しんでた感じですね。
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JUNK HEAD

こちらもYouTubeの無料公開期間中に鑑賞。
事前情報ゼロ、”無料やし見てみるかー”と軽いノリで見始めましたが、最初から最後までクッソ面白い!
そして本編とは違う意味でやられたのはエンディング。
通常、スタッフロールってひとりひとり違う名前が流れるじゃないですか。
この映画、スタッフロールが”流れども流れども”出てくる名前のほとんどが堀貴秀(ほりたかひで)。
つまり、監督・プロデューサー・脚本のみならず、声優も”ほぼ”一人でやってるという。
鑑賞後、制作背景に興味が湧いたので調べてみたら「内装業をやりながら7年かけて作った」とのこと。
しかも誰にも師事せず独学で。
この事実を知った瞬間。もうダメ。一気に心を鷲掴みにされました。
JUNK WORLD

Tシャツとパンフを購入
鉄は熱いうちに打て..ということで、続編を速攻で鑑賞。
結論、前作には及ばず…でした。
というのも、本作はタイムリープものなんですよね。
つまり、まどマギの「ほむらちゃん」みたく より良い未来になるよう奔走する…というお話。

黒髪がほむらちゃん
なので、基本的には行って戻ってを繰り返す訳です。
個人的にはこれが”やや”冗長のように感じました。だって同じ出来事をやり直すってだけなので。
…や、「全容が見えない1部」「1部の裏で何が起こっていたかを知れる2部」は面白かったです。
ただ、3部突入!ってなった瞬間、集中力が切れました。。やり直しかい!みたいな。
そして結末の4部が「事前に情報を知らせとけば、これから起こる惨状を未然に防げるんじゃね」に帰結したのが残念だったかな。
あと、前作に比べコミカルな要素…というか”ここ笑うところですよー”といった あざとさが増したのがやや残念でした。
…とまぁ、ネガティヴなことを色々書きましたが、比較対象が「JUNK HEAD」になるので致し方なし。
本作は「JUNK HEAD」の前日譚。直の続きとなる「JUNK END」が公開されたら100%観に行きます。
そんな感じで。終わりッ!!