青春18きっぷ 1泊2日の旅「島編」。
初日は「直島 (なおしま)」。前回行ったのが2011年1月なので、実に6年ぶり。
目次
神戸 〜 宇野港(所要時間・アクセス)
最初の目的地は、直島行きのフェリー乗り場「宇野港」の最寄り駅である「宇野駅」
↓ルートはこんな感じ
※18きっぷ_1日分の料金は2,370円。また、18きっぷ・新幹線を使わなければ「三ノ宮 〜 宇野」は3,020円となります。
時間通り(11時45分)、「宇野駅」に到着。
改札を抜け、目指すは「宇野港」
↓「宇野駅」から「宇野港(フェリー乗り場)」への道のりはこんな感じ
宇野港 直島行きのフェリー乗り場に到着。看板で大々的にアピってるんで、遠目からでもわかり易い 笑
宇野港 〜 直島・宮浦港(所要時間・アクセス)
乗船券を購入。
運賃 | 大人:290円、小人:150円 |
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販売時間 | 5:30~20:25 |
時刻表 | 宇野 – 直島(宮浦)航路 |
いよいよ・・・乗船!!
船内はこんな感じで広々!ゆったりくつろげます。
景色を楽しみたい方用に、船のデッキにも席が用意されています。
冬の海風の凶悪さよ…
船内で缶コーヒを飲みながらダベってると、到着時間に。
いよいよ「直島」に上陸だー!!
直島(宮浦港)に到着。
宮浦港に到着したものの、ゆっくりしてる時間は皆無。
なにせ、美術館の最終入館時間は、ほとんどが午後4時台。
現在の時刻は「12時40分」。残り時間が少ない為、全ての美術館を廻るには到底足りない。
その為、行きたい美術館・作品を事前に絞る。
話し合いの末、以下4つに決定。
- 家プロジェクト(南寺・護王神社)
- 地中美術館
- ベネッセハウスミュージアム
島内はレンタサイクルで回る事に。
レンタサイクル料金 | 500円〜3,000円 |
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レンタルバイク料金 | 2,500円〜8,500円 |
詳細 | TVC直島レンタル 宮浦店 |
一番格安(500円)の自転車をレンタル。(※当日 午後6時までに返却する必要あり。)
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目指すは「山本うどん店」
お昼ご飯を食べに「山本うどん店」へ(所要時間・アクセス)
↓「山本うどん店」への道のりはこんな感じ
腹ペコの体に鞭打ち、店の前にある急な坂道を駆け上り、ようやく・・・
お目当ての「山本うどん店」へ到着!
実はこちらのうどん屋も6年振り。なので2度目の訪問。
本格的な讃岐うどんが味わえ、前回の訪問時、あまりの美味さに驚愕した店。
ええ、もう正直に告白します。
ぼくの中で今回の直島旅行の目玉の一つ。
まず頼むは「カレーうどん+いなり寿司」。
食す。
色々物足りず「かけうどん」を追加でオーダー。
この選択が大正解。
コレが美味いのなんのって。しかも3品頼んで料金は「1140円」。
直島に行ったら、絶対行くべきお店です!
「家プロジェクト」がある本村(ほんむら)地区へ(所要時間・アクセス)
↓「本村(ほんむら)地区」への道のりはこんな感じ
家プロジェクトは全部で7軒ありますが、今回見たのは以下の2軒。
- 南寺(みなみでら)
- 護王神社(ごおうじんじゃ)
まず必要なのはチケット。
宮浦港など複数の場所で購入できますが、今回は、本村地区にある「本村ラウンジ&アーカイブ」にて購入。
「山本うどん店」からせっせと自転車を漕ぐこと20分・・・
到着!!
尚、チケットは2種類あります。
- 共通チケット(6軒鑑賞できる):1,030円
- ワンサイトチケット(1軒のみ鑑賞できる):410円
「ぎんざ」という作品のみ、チケットではなく、別途鑑賞料金が必要です。また、完全予約制の為、予約なしで見ることができません。(ただ、当日予約も受付している為、空きがあれば当日の予約・鑑賞も可能です。
3軒以上鑑賞するのであれば、共通チケットの方がお得だけど、今回 鑑賞するのは2軒。
よって「ワンサイトチケット」を2枚購入。
まず向かうは南寺。
↓ちなみに、今回鑑賞する「家プロジェクト」の位置関係はこんな感じ。
徒歩でも十分回れる距離感です。
南寺へ
到着!!
が!
行ってすぐに入れる訳ではなく、15分毎の入替制であることを告げられる。(正確には15分間毎に、16名ずつの入替制。)
隣の公園でしばし待機。
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なので、近くの「ANDO MUSEUM(※)」へ写真を撮りに行く。
超有名 建築家「安藤忠雄」の美術館。ちなみに、「南寺・地中美術館」も安藤忠雄が設計した建物です。
パシャパシャと様々な角度で写真を撮ること10分。南寺の入場時間に。
入場。
係員の誘導に従い、右壁に手を置きながらよちよち歩きで進む。しばらく進むとベンチ。座るように促される。
「目が慣れてくると見えきますんで〜」という指示があり、しばし待機。
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ボウッ。
右上にうっすら光る赤い光。これのコト?? 係員からの案内は無し。これじゃあ無いのか..
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じーっと前を見てると、目の前にぼやーっとした白いスクリーンが映し出される。
ここで合図。
前にスクリーンがぼんやり浮かんでるだけで、まったく見えない状態なのは相変わらず。恐る恐る歩く。
視界が無くなっただけでこんなに無力になるのか… 隣の人の足音の安心感。
視覚が失われたことで人の存在をより身近に感じる。
いや、感じ取ろうとしてる!!
違いました…
南寺:施設概要
開館時間 | 10:00~16:30(最終入館 16:15) |
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休館日 | 月曜日 ※ただし、祝日の場合開館、翌日休館 |
カレンダー | 開館カレンダー |
続いて向かうは護王神社。
護王神社へ
護王神社は高台にある為、行くのはちょっと大変。道中にある長ーい石段を上り、「八幡神社」を抜けると・・・
到着!!
家族連れが1組だけで他は全く人がいない状態。
この時期(1月)の鑑賞は待ち時間がなく、ノンストレスで回れるのが良い。(夏とか想像したくない…)
近づく。そして・・・
目玉であるガラスの階段を 激写、激写、激写
満足し、戻ると係員から懐中電灯を渡される。
洞窟前の所定の位置で待機。5分程で前のお客さんが出てくる。
IN。(内部は撮影禁止の為、写真はなし。)
洞窟内を進むと、見えてくるのは「ガラス階段 地下ver.」
来た道を戻る。すると行きでは分からなかったサプライズが・・・
それは、帰り道から見た入口の風景。
(※友達はぼくより前に歩いてた為、光に包まれてました。)
直島の護王神社。ガラスの階段というオブジェの地下。そこから出ようとした途端にこの十字架が現れる。これには度肝を抜かれましたよ!感動! pic.twitter.com/vgSV8YAXsI
— Jordi George (@jordi600608) 2017年2月18日
いやはや素晴らしい。
これにて、家プロジェクトの鑑賞は終了。
護王神社:施設概要
開館時間 | 10:00~16:30(護王神社」の本殿と拝殿は、いつでも自由に見学、参拝できます。) |
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休館日 | 月曜日 ※ただし、祝日の場合開館、翌日休館。 |
カレンダー | 開館カレンダー |
宮浦港へ戻り、バスで「地中美術館」を目指すことに。(所要時間・アクセス)
続いての行き先は「地中美術館」。
このまま自転車で行くのか、一旦「宮浦港」まで戻り、バスで「地中美術館」に行くかを友達と話し合う。
何故かって??
自転車で行くとなると時間的に「地中美術館」鑑賞後、すぐに「宮浦港」近辺にある店まで戻らなくちゃいけない。
てな訳で「宮浦港」からバスで「地中美術館」へ行く事に。その為、来た道を戻る。
帰り道にある 家プロジェクトの一つである「ハイシャ」をパチリ。
自転車を返却後、「宮浦港」に戻り「地中美術館行き」のバスを待つ。
ここで一つ疑問が。
「宮浦港」から「地中美術館」行きの直行便は12時台に一本だけ。
そのほかの時間帯に直航便はなく、経由便のみの運行。
乗り換えを挟む為、直行でいくより当然時間がかかる。
現在の時刻は午後3時15分。
その為、次発は午後3時35分。
発着時間 | 宮浦港(P.M 3:35発) → つつじ荘(P.M 3:47着)| 乗り換え | → つつじ荘(P.M 3:50発)→ 地中美術館(P.M 3:57着) |
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時刻表 | 直島町営バス時刻表|ベネッセアートサイト直島場内シャトルバス時刻表 |
「地中美術館」の到着時間は午後3時57分。
そして、この時期(10月〜2月)の地中美術館の最終入館時間は「午後4時」。
これ下手したら目の前まで行って入れないパターンじゃね!?と過去のトラウマが蘇る。
あんな思いは二度としたくないってことで確認の電話。
係員より「大丈夫ですよ〜」と回答を頂く。ホッと一安心。
バスの到着まで時間があった為、この隙に赤カボチャを激写。
途中、2人組みの女の子から写真を撮って欲しいと頼まれ、「赤カボチャ+女の子」の撮影に切り替え。(女の子のカメラで)
撮る。ひたすら撮る。
撮った写真を見せると、「お兄さん上手い!」とやたら褒められ、「まだまだ撮って!」という要望に応えてると、いつの間にかバスの時間に。
出発。
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ブルル…
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つつじ荘で乗り換え、「地中美術館チケットセンター」に到着。
時間はギリギリ。チケットを購入し、急いで「地中美術館」へ。
↓「チケットセンター」から「地中美術館」への道のりはこんな感じ
チケットセンターを出て右に曲がり、まっすぐ進むと・・・
「地中海美術館」に到着!!
地中海美術館
16時に到着。17時閉館の為、残された時間は1時間と短い時間でしたが、全作品を見る事ができました。
個人的に刺さったのは、以下2人の作品。
- ジェームズ・タレル
- クロード・モネ
ジェームズ・タレル
ジェームズ・タレルの展示作品は2つ。
↓そして、どちらかといえばこの作品(オープンスカイ)がフィーチャーされがちだけど・・・
タレルの光の館。ありがたくもほぼ快晴の下、オープンスカイをじっくりと。快晴でも枠の上下左右で色が微妙に異なるし、雲が出ればすぐ表情が変わる。偶然飛行機が上空を横切ってまた違った表情を見せてくれた。https://t.co/tCoMdElg7j pic.twitter.com/1VLqAB0AJ0
— Eiji Ume (@ume_e) 2018年8月15日
個人的には、もう一つの作品「オープンフィールド」の方が刺さりました。
@nail_hito 入れる『青』「オープン・フィールド」!うむ、あれも最高。。つまりジェームズ・タレル最高。 pic.twitter.com/tkrcZZKMwT
— たし (@wonder_aaaa) 2016年2月14日
南寺と同様、ぼんやりライトアップされたスクリーンに向かって歩いて行くんですけど、
進む時より戻る時がヤバかった。
スクリーンまで行って、
振り返ると・・・
さっき入ってきた入口がオレンジ色に発光しており、
無限に続く空間に取り残された感覚に陥ります。
それがある一定の距離まで戻ると、階段・消化器など美術館に設置された物が見えてきます。
その瞬間!!!
その無限の空間が一気に消えて、現実に引き戻される(実体化する)んですよね。
クロード・モネ
展示作品は「睡蓮」の絵画が5点。
クロード・モネの生誕日
香川県直島の地中美術館には「クロード・モネ室」がある。広大な部屋に「睡蓮」だけが展示してある、モネの睡蓮を鑑賞するためだけの部屋。
睡蓮と一体になり、モネの生きた時代にスリップしたような、あの夢の中にいるような体験は一生忘れない。 pic.twitter.com/yahKLRdscD— ミユキ (@QUuQZs1DKVQfb5q) 2018年11月14日
絵単体では、(個人的には)魅力を感じなかったけど、周りの空間との相乗効果でヤラレました。
特に道を曲がった瞬間、馬鹿でかいキャンパスにかかれた睡蓮の絵がどーんと出てきた時・・・
思わず声が漏れたよね。
何が凄いって、入口段階で全てを見せる訳ではなく、
両サイドの壁で空間を仕切り、一枚の絵しか見せない訳ですよ。
↓で、初っ端 目に飛び込んでくる絵がこちら
ヤバくない!?
角を曲がった瞬間、この光景が目に飛び込んでくるんだぜ。
全体を一気に見せるより、一部分しか見せないことで、逆に絵が飾られてる空間の奥行きとか広さがより広く感じられるんですよね。
いや〜地中美術館全体に通して言えるけど、空間を活かした見せ方が上手すぎる。
地中美術館:施設概要
開館時間 |
3月1日 ~ 9月30日:10:00 ~ 18:00( 最終入館17:00 ) 10月1日 ~ 2月末日 :10:00 ~ 17:00( 最終入館16:00 ) |
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休館日 | 月曜日 ※ただし、祝日の場合開館、翌日休館 |
カレンダー | 開館カレンダー |
鑑賞料金 | 2,060円(※15歳以下無料) |
電話番号 | 087-892-3755 |
地中美術館 〜 ベネッセハウスミュージアムへ(所要時間・アクセス)
鑑賞後、チケットセンターに戻り、バスで「ベネッセハウスミュージアム」を目指す。
発着時間 | 地中美術館(P.M 5:10発) → ベネッセハウスミュージアム下(P.M 5:14着) |
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時刻表 | シャトルバス時刻表 |
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ブルル…
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到着!!
上にも書きましたが、ここだけ唯一 夜遅くまで空いてるんですよね。(最終入館時間は午後8時と他の施設に比べ、夜遅くまで空いています。)
ざっと感想を・・・
印象に残った作品は、杉本博司の「海景」
(屋外の作品は撮影OK)
や、最初はなんのこっちゃ分からなかったんですよ。
ぼーっと見てると、団体を連れたガイドさんが来て、作品の説明をし始めました。
見てる横で説明しだすもんだから、おこぼれに預かり・・・そして知る。
作品に込められた意味を。
すると..あら、不思議。なんのこっちゃ分からない作品が途端によく思えてくるっていう。
ぼくは現代アートでよくある「この作品の意味は、読み手の解釈に委ねます。」ってのが大嫌いなんだけど、やっぱり意味は重要だなぁ〜と再認識。
最後に「ベネッセハウスミュージアム」を楽しむコツを書いておきます。
地中美術館はアートの体感に重きを置いているのに対し、こちらの美術館は鑑賞のみ。
展示作品は現代アート。その為、説明がないと何のこっちゃ意味が分からないと思います。
そこでオススメなのが、「17:00〜17:45」に実施している「ギャラリーツアー」への参加。
その方が製作者側の意図が伝わり、より楽しめるのではないかと。是非参考にしてください!
ベネッセハウスミュージアム:施設概要
開館時間 |
8:00〜21:00(最終入館20:00) |
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休館日 | 年中無休 |
カレンダー | 開館カレンダー |
鑑賞料金 | 1,030円(※15歳以下とベネッセハウスにご宿泊の方は無料) |
電話番号 | 087-892-3223 |
ベネッセハウスミュージアム 〜 直島銭湯へ(所要時間・アクセス)
「ベネッセハウスミュージアム」を出たら外は真っ暗。
シャトルバスの運行も終わっており、歩いて「つつじ荘」にあるバス亭を目指す。
↓「ベネッセハウスミュージアム」から「つつじ荘」への道のりはこんな感じ
バス停に着くと、次発は15分後。
これを逃してたら次のバスまで1時間以上空きがある為、運の良さに感謝。(周り何もないからね…)
バスに乗車。
発着時間 | つつじ荘(P.M 6:39発) → 宮浦港(P.M 6:51着) |
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時刻表 | 直島町営バス時刻表 |
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ブルル…
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宮浦港まで戻り、疲れを癒すべく「直島銭湯」に。
が!!!
「直島銭湯」前まで来たものの、小腹が空いたってことで、隣にある店にてタコスを食す。
旨し。
腹も満ちたので、「直島銭湯」へ。
直島銭湯
(山本うどん店から本村(ほんむら)地区へ行く際に撮影。その為、昼間の写真になります。)
「I♥湯」
男湯・女湯は定期的に入れ替えられ、ぼくらが行った日は、右が女湯・左が男湯でした。
券売機で入浴券+バスタオルを購入しようとするが・・・バスタオルの項目は無し。
おぅふ…
その為、フェイスタオル(別名:吸収性の薄い小さいタオル)で全身を拭くことが確定。
風邪ひくんちゃうかな..と思いつつもそれしか選択肢が無いもんだから仕方なく購入。
いざっ!入浴!
「風呂は命の洗濯よ!」と言ってたのはミサトさんだっけ!?
よーし風呂はいって命の選択してくるか pic.twitter.com/nOArdgV6J8
— 👍おっぱお (@DENGX9900) 2017年1月19日
いや、ほんとその通り。風呂は偉大だ。
天井を見上げると「直島銭湯」を象徴する「象」と「花」のオブジェ。
浴槽のタイルには「春画」。脱衣所には「日活ロマンポ◯ノ」の広告があったりと・・・
なんつーか… 奔放な銭湯です。
でも全然下品じゃなく、完全にアートに昇華させてる。一言でいうと内装全体が「コラージュアート 昭和レトロVer.」って感じ。
直島銭湯:施設概要
開館時間 | 平日:14:00 〜 21:00(最終受付20:30) 土日祝:10:00 〜 21:00(最終受付20:30) |
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休館日 | 月曜日 ※ただし、祝日の場合開館、翌日休館。※メンテナンス期間は臨時休館。 |
カレンダー | 開館カレンダー |
入力料 | 510円 ※15歳以下210円(3歳未満は無料) |
カレンダー | 087-892-2626 |
この後は、目と鼻の先にある宿泊先へ行き、そのまま就寝。
これにて1日目終了。