伊藤潤二展2024 in 兵庫(伊丹)の感想。グッズ・所要時間・混み具合について

伊藤潤二展 誘惑 in 兵庫(伊丹)のメインビジュアル

市立伊丹ミュージアムで開催中の「伊藤潤二展」に行ってきました。

てな訳で感想をば。

伊藤潤二展 誘惑 in 兵庫・伊丹ミュージアムのグッズは?

展示作品は、東京 開催時に比べかなりボリュームダウンしたみたいですが、グッズに関しては遜色(そんしょく)なし。

フルラインナップで展開されてました。

伊藤潤二展 誘惑 in 兵庫(伊丹)の購入グッズ

計21,585円也

購入グッズは、バスタオル、カップ&ソーサー、アクキー、ポストカード×2、の計5点。

ぼく

うずまき&富江に絞りました。初日に行ったので”売り切れグッズ”は当然なし。

あと、心斎橋パルコで開催していたサンリオとのコラボグッズも購入したので、計8点ですね。伊藤潤二 関連の購入グッズは。

伊藤潤二×サンリオキャラクターズの購入グッズ

計3,190円也

ぼく

こちらは終了間近に行ったので、売り切れグッズが多発してました。。

コラボグッズの枯渇具合を見るに、韓国で起こっている富江ブームの余波が日本にも来ている気がします。

なので、本展の富江グッズで欲しいものがあれば、早めに購入しといた方が良いかもです。

伊藤潤二展 誘惑 in 兵庫・伊丹ミュージアムの所要時間は?

ぼくは展覧会で3時間40分、グッズ選びで30分かかりました。

↓内訳としてはこんな感じ。

滞在時間3時間40分の内訳
  • 展示物に添えられた説明文は全部読む
  • 撮影可能な展示物は全て写真に収める
  • 映像作品は最初から最後まで全部見る
  • 展覧会を2周する
  • 展示室内のベンチで2〜3回休憩する。

東京開催時の展示数は約600点とのことですが、本展に関しては400点(3分の2)もない気が…

ぼくはコアなファンではありませんが、そんなぼくでも”もうちょい見たいな…”くらいの展示量でした。

伊藤潤二展 誘惑 in 兵庫(伊丹)の富江の原画

みんな大好き”富江”の原画は多め

ぼく

個人的には、”緩やかな別れ”の原画が無かったのが、ちょいショックだった。。

あと、音声ガイドもありません。

まぁ、チケット料金が1,000円という破格の値段なので、それを踏まえると値段以上の価値は”間違いなく”あります。

ただ、チケ代高くなってもよいから、もう少し展示数を増やしてもらいたかった…というのが本音。


なお、展示品の撮影はほぼOKです。NGなのは映像作品や海外で発行された出版物くらいですね。

なので原画は遠慮なく全撮。

加えて、久しぶりに潤二先生の作品に触れたので、絵のみならずセリフをしっかり読んでストーリーも追ってました。

伊藤潤二展 誘惑 in 兵庫(伊丹)の富江の原画2

シュールすぎて笑った。特に料理してるとこ

その結果が3時間40分という滞在時間です。

ただ、人によっては1時間くらいで見て回れるかと思います。展示数が”少なめ”なので。

伊藤潤二展 誘惑 in 兵庫・伊丹ミュージアムの混み具合は?

開幕初日の平日に行きましたが、”そこそこ”混雑してました。

(いうて”そこそこ”なので)人がひしめき合って全然見れないッ!ってことは無かったです。

ぼく

ただ、うずまきの”参加型メディアアート”は、性質上”並び列”が発生しやすいです。

伊藤潤二展 誘惑 in 兵庫(伊丹)の参加型メディアアート展示

撮影→モニター表示というプロセスが必要

基本的にはノンストレス。スムーズに鑑賞することができました。

特に16時以降はかなり空いていたので、15時30分くらいに入場すれば、より快適に見れるかと思います。

伊藤潤二展 誘惑 in 兵庫(伊丹)の混雑具合

16時30分の混雑状況

日時指定予約のチケットの購入状況を見るに、人気の時間帯は開館時間の10時と13時っぽいです。

なので、それらの時間帯を避ければ、土日祝でもストレスなく鑑賞できそうではあります。




伊藤潤二展 誘惑 in 兵庫・伊丹ミュージアムの感想

描き込み量が凄まじいなーと改めて。

潰談(かいだん)のコメントで「潰れた人物をもっと鮮明に描くつもりだったが諦めた…」と書かれてましたが、素人目から見ると十分な訳で。

ファンからするとどっちがいいんでしょうね??

描き込み量が凄いけど、遅筆で寡作(かさく)。描き込み量は少ないけど、速筆で多作。

伊藤潤二展 誘惑 in 兵庫(伊丹)の悩む女・絶叫の夜の原画

描き込み量がえげつない…

ぼく

個人的には後者推し。ベルセルクで尚更そう思った。。

週間連載の作家さんって絵の引き算が巧みで、結果 週間連載という過酷な状況を乗り切ってる訳で。

そして、引き算された絵(=簡略化された絵)でも後世に残る名作はどんどん生まれてきてる訳で。

まぁ、潤二先生の作品はホラーなので、(バトル漫画とは違い)恐キャラの造形や世界観の構築に描き込みは一定必要かと思います。

ただ、めちゃくちゃ緻密なので、絵の巧さに唸ると同時に「これ1枚書くのにどんだけ時間かかってるんだろう…」も気になったり。

ここから先は、好きな作品を列挙。

路地裏

伊藤潤二展 誘惑 in 兵庫(伊丹)の路地裏の原画

見た作品の中で一番ゾッとした話。

凄惨(せいさん)な最後を迎える時が刻一刻と迫ってくる…という終わらせ方。

末路は描かず、その前で止める。でも凄惨(せいさん)な目に合うのは容易に想像できる訳で。

真綿で首を締められるように”じわじわ”追い詰められていく恐怖演出が巧みな一作。

ファッションモデル

伊藤潤二展 誘惑 in 兵庫(伊丹)のファッションモデルの原画

ハンターハンター界隈では「淵!?い、いやヒ・・・ヒソカ!!」で有名な淵(ふち)さん。

ハンター試験 連載時は、潤二先生のことを知らなかったので、どゆこと??って感じだったのですが、後(のち)にこの話を見て爆笑しました

やる気マシマシ時のヒソカが脳裏にチラつくため、フラットに見れない一作。

潰談(かいだん)

伊藤潤二展 誘惑 in 兵庫(伊丹)の潰談の原画

ハンターハンターのアルカ(ナニカ)の能力の元ネタ。

ぼく

チェンソーマンのマキマ・呪術廻戦の花御の最期に置き換えてもよし。

押しつぶされる…をこのように表現するってすごいですよね。しかも唐突、かつ、一気に…というのはこの作品以前は無かったのでは?

童夢のズン壁を潤二先生なりに描いたのでは…と妄想しています。

浮遊物

伊藤潤二展 誘惑 in 兵庫(伊丹)の浮遊物の原画

オチがすごく好き。切なくて。

そして図らずしも、今の時代をもっとも捉えている作品という点でも好き。

他者の本音を集め、人前に晒(さら)す。自己の欲求を満たすため、相手がどんなに嫌がっても。そして人を追い詰め、自○させる。

まさに今の時代を表しているかのような作品。

この作品では晒(さら)した相手がちゃんと報いを受けるのですが、現実ではそうはいかないところが悲しいところ。。

ぼく

この時代、ヒカキンの炎上回避法が正解ですね。特に有名人は。それにしても窮屈な時代だ。。

肉色の怪

伊藤潤二展 誘惑 in 兵庫(伊丹)の肉色の怪の原画

オチで爆笑した作品。

「美的感覚がおかしいんです!」か・ら・の 「もう何も見なかったことにしよう…」のコンボにやられましたww

ぼく

違う、そうじゃない!感がすごい

絵面だけみたら怖いんですけどね。でもめっちゃコミカルなんだよな〜。擬音や表情の描き方の妙がそう感じさせるのかな??

双一(そういち)シリーズ

伊藤潤二展 誘惑 in 兵庫(伊丹)の双一シリーズの原画

みんな大好き双一くん。

ただ、ぼくはどちらかというと”双一のお兄ちゃん・路菜(みちな)ちゃん”推し。

誕生日の回のオチは好きだったな〜。このオチに双一くんの魅力が集約されてる気がします。

ぼく

なんだかんだ憎めない。こち亀の両さんみたいな存在。

伊藤潤二展 誘惑 in 兵庫(伊丹)の双一の履歴書の原画

この履歴書は初見。長所の”人に好かれる” で爆笑しました ww

こんだけポジティブだと人生楽しいだろうな〜。ある意味羨ましい。

そして、好みのタイプは”エビちゃん”。そこは王道かい!っていう。なのに、将来の伴侶は…

うずまき

伊藤潤二展 誘惑 in 兵庫(伊丹)のうずまきの台風1号と巻き髪の原画

潤二先生を知ったきっかけの作品。といっても、入(はい)りは映画ですが。

ぼくが学生の頃、Jホラーブームが巻き起こり”結構攻めたCM”が普通にお茶の間に流れてたんですよね。

その内の一つが「うずまき」。

淡々とした口調で「ぐるぐるぐるぐるぐる…」とひたすらつぶやくBGM。そして、生理的 嫌悪感を抱かせる映像。

まぁ、凄まじいインパクトでした。おそらく今だったら流せないかと思います。結構グロいので。

ぼく

回路(映画)サイレン(ゲーム)のCMが未だに印象に残っている。

伊藤潤二展 誘惑 in 兵庫(伊丹)のうずまきマニアの原画

こちらも”うずまき”。

そして久々に潤二作品と再会を果たした絵でもあります。まぁ、果たしたのは”呪術廻戦で”ですが。

素人がSNS上で”自身が描いた漫画やアニメのキャラ絵”を載せることすらゴリゴリの著作権 違反。

…にも関わらず、商業誌でプロが。しかも売れっ子作家がやっちまったって事で結構な騒動になったのは記憶に新しいところ。

呪術廻戦は好きなんですけどね〜。

ただ、人気漫画の構図をまんま流用している絵が多いので、ストーリーよりまず”そっちに”意識が向くんですよね。。

ぼく

特に宿儺戦での唐突な”肢曲(しきょく)” と “いっ”はマジで萎えた。。無理くりオマージュをねじ込む必要ある??

ちなみに呪術廻戦の芥見(あくたみ)先生が好きな潤二作品は「長い夢」とのことです。

伊藤潤二展 誘惑 in 兵庫(伊丹)の長い夢の原画


東京開催時に比べ、ゴリっと展示作品が少なくなってしまった点は残念ですが、人気作品は概(おおむ)ね抑えてあるので「あの作品がない!」というがっかり感は”ほぼ”感じず。

まぁ、そもそもチケ代が1,000円ですからね。文句なんてあろうはずがありません。

観客の年齢層は幅広く、特に若い女子が多めなのは驚きました。あと、年齢問わずオシャンな人が多かったのも印象的だったかな。

潤二先生の作品ってサブカル層が好きなイメージでしたが、そのイメージはもはや古そうです。

韓国での富江人気といい、いつ何が当たるかはほんとわからないですね。

ぼく

てか、キティと富江がコラボするって想像だにせんかった ww

12月22日まで開催しているので、また再訪する予定です!

そんな感じで。終わりッ!!

伊藤潤二展 誘惑 in 兵庫・伊丹ミュージアム:概要

伊藤潤二展 誘惑 in 兵庫(伊丹)の魔の断片

《魔の断片》カバー用イラスト(2014年)

会期 2024年10月11日(金)〜12月22日(日)
開館時間 10:00~18:00
※入場は閉館の30分前まで
チケット料金
一般 1,000円
高・大学生 700円
小・中学生 400円
定休日 月曜日
電話番号 072-772-5959
所在地 兵庫県伊丹市宮ノ前2丁目5−20
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