広島・福山市にある観光名所「神勝寺 禅と庭のミュージアム」に行ってきました。
この寺院を知ったきっかけは、雑誌「BRUTUS(ブルータス)」。
そこに掲載されていたアートパビリオン「洸庭(こうてい)」の写真に目を奪われ、”いつか行ってみたい”旅の候補地として記憶に留めていました。
2016年に広島県福山の「神勝寺 禅と庭のミュージアム」内につくられたアートパビリオン『洸庭』。内部には、WOWと名和晃平のコラボレーションによるインスタレーションが広がる。またこの度図録「『洸庭』名和晃平|SANDWICH」が完成。https://t.co/8y1BXXvgma pic.twitter.com/brhoQ4txcR
— WOW inc. (@wow_tokyo) 2017年6月22日
そして、念願叶い、所用の合間ではありますが、ようやく訪れることができました。
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福山の観光名所といえば「崖の上のポニョ」の舞台となった「鞆の浦(とものうら)」が有名ですが、「現代アート・日本庭園・寺院建築」をまとめて楽しめる”こちらのスポット(寺院)“もかなりオススメ。
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鞆の浦はもちろん、尾道・倉敷からも近いので、それらの観光地を堪能した後、ついでに立ち寄るとかもできちゃいます。
鞆の浦 → 神勝寺:約20分
尾道 → 神勝寺:約25分
倉敷 → 神勝寺 :約1時間
そんなおすすめスポットを写真とともに振り返り。
目次
神社仏閣と現代アートが融合した複合型寺院「神勝寺 禅と庭のミュージアム」に行ってきた|感想・口コミ
まずは「総門」がお出迎え。
こちらの門、なんでも皇族の一家である賀陽宮(かやのみや)邸の門を”そのまま再利用したもの”とのこと。
総門をくぐると、「松堂(しょうどう)」と「多宝塔(たほうとう)」が目に飛び込んできます。
「松堂(しょうどう)」は寺務所(じむしょ)になっています。こちらで拝観券・お食事券・お土産の購入や御朱印を拝受することができます。
各券種の料金は以下の通り。
拝観券(拝観料) | ||
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大人 : 1,200円| 学生(高校生以上) : 900円|中学生: 500円|小学生以下無料 | ||
食事付き割引チケット (拝観料+食事券+お茶券) |
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五観堂 食事券(神勝寺うどん):3,000円 | ||
含空院 食事券(湯豆腐):3,300円 | ||
食事・浴室付き割引チケット (拝観料+食事券+お茶券+浴室券) |
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五観堂 食事券(神勝寺うどん):3,500円 | ||
含空院 食事券(湯豆腐):3,800円 |
食事は、「湯豆腐」or 「うどん」の2択。お食事処の場所は、それぞれ違います。
そして、特筆すべきは浴室。なんとお風呂にも入れちゃいます。しかも景色は絶景。
時間があれば、竹林に囲まれた檜風呂で優雅、かつゆったりとした時間を過ごすのも乙なものかと。
去年行った中で絶対に忘れられない温泉は、広島県福山市にある神勝寺の中にある天然温泉の浴室。禅の修行の上で「心」と「体」の垢を落とすという意味で、「浴室」も重要な役割を果たしており、一般客にも開放されている。思わず時を忘れてしまうほどの絶景が目の前に広がっていました。#yuuu観光 pic.twitter.com/5o1JU6Poqk
— yuuu (@ad_career28) 2019年4月7日
「松堂(しょうどう)」で受付の方に言われたのが、アートパビリオン”洸庭(こうてい)“は、30分毎の入れ替え制であること。
つまりふらっと行ってそのまま鑑賞することはNG。タイミングが悪ければ、最大で30分も待たなくてはいけません。
この後の予定が詰まっていたため、ひとまず”この旅 一番の目的である「洸庭(こうてい)」から鑑賞することに。
上り坂を登り、橋を渡ると敷地内にどーんと鎮座する「洸庭(こうてい)」が。
ノアの方舟を連想させるデザイン。緩やかな曲線・優しい色味が周囲の環境と調和しています。
ちなみに屋根は黒くなっていますが、外観の素材はすべて一緒です。元々は、屋根も下部の色と同様 “ベージュ”でしたが、日光や風雨にさらされて変色し、黒くなったのとのこと。
外観に近づくと、タイルが敷き詰められているかの如く、幾層にも木の板が重ねられていることがわかります。(一枚板ではありません。)
なんでも「こけら葺(ぶ)き」という伝統的な技法を駆使し、熟練の職人が1枚1枚手作業で貼ったとのこと。その数なんと「65万枚!!」
古来から伝わる伝統技法にアートのエッセンスを加え、膨大な手間暇・コストをかけて作り出された技術力(or 努力)の結晶。
それが、アートパビリオン”洸庭(こうてい)“の魅力ですね。
建物内部では、光と水のインスタレーション・アートを堪能できます。つまり「体感型の空間芸術」。
感想としては、人を選ぶ作品だなーと。ぼくはインスタレーション・アートでは、”チームラボ”の作品が好きなのですが、(チームラボの作品の様に)足を踏み入れた瞬間「異世界」にブッとぶ様なスリリングさは体験できません。(禅がコンセプトなので当たり前か…)
人によっては「退屈」、もしくは「心が満たされ、充足感を味わえる」空間となっています。
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目的の洸庭(こうてい)を見終えたので、お食事処の営業開始時間まで境内を散策。
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営業開始時間になったので、湯豆腐が食べれるお食事処「含空院(がんくういん)」へ。
こちらの建物も「総門」同様、移築してきたそうな。(移築元は滋賀県。創建はなんと14世紀とのこと)
↓建物の中はこんな感じ。
畳・座布団・ちゃぶ台、そして掛け軸。純度100%の「和」。ちなみに掛け軸の絵は禅画を代表する巨匠「白隠(はくいん)」の作品になります。
豆腐の形は「〇・△・▢(まる・さんかく・しかく)」に型どられており、これはなんでも禅の思想をイメージとして書き出したものだとか。
急須(きゅうす)には茶葉のみが入っており、部屋内にある茶釜からお湯をすくう方式となります。
こうすることにより、味がまろやかになるんだとか。
ちなみに「湯豆腐」を食べた後には、食後のデザートとして「羊羹(ようかん)」がつきます。
そのため、長い時間滞在しないのであれば、「煎茶と粟餅のセット」は頼まなくても充分満足できると思います。
アートと融合した禅寺「神勝寺」を観光 | 感想まとめ
短い時間でしたが、アートや日本庭園を堪能し、食に舌鼓(したつづみ)を打つなど、贅沢な時間を過ごすことができました。
惜しむらくは「浴室に入れなかったこと」と「荘厳堂内の白隠コレクション(禅画)を見れなかったこと」ですね。
…というのも、敷地がね…思った以上に広大なんですよね。
意匠を凝らしたアートパビリオンと伝統的な和建築・日本庭園が織り成す光景は、まさにフォトジェニック!一見の価値ありです。
そんな感じで。終わりッ!!
【今週末見るべきアート】名和晃平 SANDWICHのアートで禅を体験。〈神勝寺 禅と庭のミュージアム〉はアートや食を楽しみながら禅の心に親しめる、禅のアミューズメントパークのようなところです。https://t.co/FXLR3v1i16
— Casa BRUTUS (@CasaBRUTUS) 2017(e)ko otsailaren 5(a)
神勝寺 禅と庭のミュージアム:概要
拝観時間 | 9:00−17:00(最終受付は16:30まで) | ||||||||||||
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拝観料 |
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定休日 | 不定休 | ||||||||||||
電話番号 | 084-988-1111 | ||||||||||||
所在地 | 広島県福山市沼隈町大字上山南91 | ||||||||||||
HP | 神勝寺 禅と庭のミュージアム |
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