行くぜ、東北 | イタコで有名な日本三大霊場「恐山」はパワースポットとしても最強だった – Day2

恐山アイキャッチ画像

皆さん恐山(おそれざん)って知ってます?

 

———–ある日のLINE———– 

ぼく

今度恐山行くねん!

 

友達1

イタコで有名な場所だっけ?

 

友達2

おーイタコの!!

 

 

友達3

イタコがいる山だよね?

 

仲いいな!おい! そうだよ!イタコがいる山だよ!

はい、こんな感じで日本人なら、誰もが知っている・聞いたことのある山だと思います。 

ぼく

富士山並みに有名だと思う。

ただ、行ったことがある人は、恐らく少ないのでは?? 

 

なにせ場所が本州の最北端に位置する「下北半島」の為、

そうそう行ける場所ではありません。


■恐山の位置

恐山地図


あと、名前ですよね。

恐山(おそれざん)って。Σ⊂(゜Д゜⊂!! ォィォィ

 

ちょっと怖いというか、いわくありげな名前ですよね。

気軽に「観光行こうぜ!!」とはならないと思います。

 

ただ、今回東北を旅行しようと考えた時、真っ先に浮かんだのが、「恐山」でした。

誰もが聞いたことはあるが、あまり行った人はいない(筈)。これに惹かれました。

 

検索

そして、WEBで検索。出てくるのは想像とは違う景色。オドロオドロシクも美しい景色の数々でした。

ぼく

これは是非行かねば!!

 

今回の旅行の主役は「恐山」です。

 

色々回りましたが、ここに勝る所はありませんでした。

 

余談ですが、ぼくが今まで見たきた中で一番感動した景色は、

イギリス「ウィンダミア」のオレストヘッドから見た景色です。

↑これね。

 

まさか、日本で同じ位の感動を味わえるとは思いませんでした。

ほんとーに素晴らしかったです。

ぼく

死ぬまでに一度は行くべき場所

 

今回は、そんな素敵な場所の記事です。

 

青森駅〜下北駅

青森駅から恐山に向かうルートは2択。

  • 列車 + バス

公共交通機関であれば、「列車」と「バス」を利用することになります。

 

ただ、車を運転できる方であれば、市内でレンタカーを借りて恐山に向かった方が、個人的にはいいかと思います。

 

何故なら「仏ヶ浦」も一緒に楽しめちゃうから。

 

せっかく下北半島に行くのであれば、

この2大名所(恐山・仏ヶ浦)を回らない手はありません。

ぼく

ただ、それぞれの場所まで半端なく距離があるので、事前の下調べ・朝早めの行動は必須です。


ぼくは、車の運転ができない為、「列車」と「バス」を利用して恐山に行きました。

 

まず、目指すのは、恐山の最寄り駅「下北駅」です。

あおもり-下北

「青森-下北間」の料金は、2,180円。所要時間は1時間49分です。

ぼく

ここで注意点。

 

1本逃すと次発は「2時間半後」になるので、遅刻は厳禁!

あおもり-下北

ぼく

その日の予定が全部狂うレベル。

 


AM6時45分、青森駅に到着。

あおもり駅2

 

券売機で下北駅の切符を購入。

券売機

ぼく

交通費でお金がどんどん消えていく・・・

 

青い森鉄道

7時9分発の電車に乗り込む。鉄道の名前は「青い森鉄道」。

 

50分後・・・

野辺地

野辺地(のへじ)駅に到着。

ぼく

この駅でJRに乗り換え。

 

JR快速しもきた

大湊行き快速しもきた号(JR東日本キハ100系)。

ぼく

味のある車両だぜ。

尚「野辺地」から終着駅「大湊」の路線は、「はまなすベイライン大湊線」という愛称で呼ばれてます。

 

JR快速しもきた2

車窓からの風景。

ぼく

いい景色。ひたすらまっすぐ進んだ後、景色が開け「陸奥湾(むつわん)」がどーんと出てきた時は感動しました。

 

↓ 55分後・・・

下北駅

下北駅に到着!

ぼく

おい!うかうかしてる場合じゃねぇぞ。

そうなんです。下北駅から恐山へはバスで行くのですが、バスの出発時間は、電車の到着時間に合わせている為、乗継時間は短いです。

発着時間 下北駅(08:58着) → 恐山行きのバス(09:05発) 

 

ぼく

10分未満。急げ!急げ!

 

下北駅〜恐山

下北駅を出ると、左手にバス停があります。

下北交通

バス停には恐山線のバスが止まっている為、すぐ分かるかと思います。

ルート 下北駅(09:05発) → 恐山(09:48着)
所要時間 43分
料金 800円(片道)

尚、1日に3〜4便しかありません。

ぼく

時刻表で事前確認要


恐山線 <5月~10月>冬期運行なし

ぼく

尚「恐山大祭期間中」は、発着時間が変わりますので気をつけて下さい。


 

恐山冷水

恐山に向かう途中、「恐山冷水」でバスが止まります。

運転手

写真撮られる方はどうぞ!

ぼく

おぉ、こんなサービスが!

皆バスを降りて撮影に興じてました。

ちなみにこの湧き水「1杯飲めば10年、2杯飲めば20年、3杯飲めば死ぬまで若返る」と言い伝えがあります。

ぼく

まさにパワースポット!

busBRRRRRR・・・

 

—————-   サッ!  —————-

懸衣翁_奪衣婆_移動

三途の川

ぼく

ん!! なんか今すげー景色を通りすぎたぞ。

 

↓そしてついに・・・

恐山2

「恐山」に到着!

ぼく

着いたどー!!

ぼく

いや、でもさっきの景色が気になる・・・

 

戻ってみた。 テクテク・・・o(゚ー゚o)。。。。


恐山-三途川


ぼく

硫黄臭すげぇな・・・

 

テクテク・・・o(゚ー゚o)。。。。

恐山5

ぼく

目に飛び込んでくる景色がヤバすぎる!!

 

↓そんなことを思いながら、目的地に到着。

三途川

かの有名な「三途川」。渡りきるとそこには・・・

 

懸衣翁と奪衣婆

左:奪衣婆 (だつえば)/ 右:懸衣翁(けんえおう)

ぼく

周りの雰囲気と相まってくっそ怖い。

 

真ん中の石碑にそれぞれの役割が書いています。要約すると・・・


  1. 人は亡くなった後、三途の川にたどり着く。
  2. 奪衣婆がいて、身ぐるみを剥がす。
  3. 衣類を懸衣翁が柳の木にかける。
  4. 枝が衣類の重みで垂れ、生前の罪の重さを測る。
  5. 閻魔大王に引き渡され、地獄 or 極楽へLets’GO!!

ぼく

まさにあの世の入り口・・・

ぼく

やべー、まだ入り口にも立っていないのに既に武者震いが止まらん。

 

テクテク・・・o(゚ー゚o)。。。。

 

↓来た道を戻り…

いよいよ恐山へ入山!!

 

恐山

総門(入り口)〜地蔵堂(御本尊)

六大地蔵

「六大地蔵」がお出迎え。

ぼく

地蔵のクオリティ半端ない・・・

 

六大地蔵にはそれぞれ役割があります。

生きとし生けるものすべて、6種の世界(六道の世界)に生まれ変わりを繰り返すと言われています。
6種の世界とは地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天国の六つ。

この6種の世界、それぞれで、衆生の苦しみを救ってくれるのが六地蔵なのだそうです。

地獄道から救ってくれる壇陀地蔵
餓鬼道から救ってくれる宝珠地蔵
畜生道から救ってくれる宝印地蔵
阿修羅道から救ってくれる持地地蔵
人間道から救ってくれる除蓋障地蔵
天道から救ってくれる日光地蔵

名称は地域によって、さまざまに変化するようです。

引用:車中泊で楽しむ犬連れの旅

ぼく

六道それぞれの世界の救世主。

 

尚、「地獄道」・「天道」では、救うのに必要な力が違う為、最も過酷な「地獄道」に対応できる像を上座(右側)に配置しているそうです。

ぼく

地獄道担当カワイソス。

ぼく

てか、ナルトの「ペイン六道」ってここからきてるのか・・・

ペイン六道

出典:NARUTO-ナルト- 著者:岸本斉史

↓「入山受付所」へ行き料金を支払います。

ぼく

料金は大人1人500円。

 恐山受付 恐山総門

 

料金を支払い、入山受付所 横の「総門」をくぐると目の前に見えてくるのは・・・

恐山山門

山門だー!

 

恐山6

お地蔵様 越・し・の山門。

お地蔵様の周りには風車がありますが、ここだけではなく、恐山の至る所に風車が置かれてます。

ぼく

なぜなら・・・

 

恐山は子供を早くに亡くした方が多く供養に訪れる場所でもあり、

この風車は、そんな親達が亡くなった子供を慰める為、設置されてます。

 

↓山門をくぐるとご本尊へ続く道「四十八燈」が。

四十八燈薬師の湯

そして、両脇にはお風呂場があります。

ぼく

無料で入れるんだぜ!

 

右手にあるのが「薬師の湯」、左手には「古滝の湯・冷抜の湯」があります。

ぼく

日によって男湯・女湯が入れ替わります。

 

薬師の湯2

中はこんな感じ。ちなみに薬師の湯です。

ぼく

バスタオル持ってなかったから入れなかった・・・

 

↓四十八燈をまっすぐ歩くと「地蔵堂」へ。地蔵堂には御本尊の「地蔵菩薩像」が安置されてます。

地蔵堂1地獄巡り入り口

そして「地蔵堂」の左手には、地獄巡りの入り口が・・・

 

恐山の真の魅力はここからだー!!

恐山8

恐山4

極楽浜2

極楽浜

ぼく

荒廃した大地と美しい山々・湖が共存している所が恐山の魅力!

 

恐山は回る順路が決められてます。縦横無尽に道がある様に見えますが、整備がされていない為、ルートを外れると危険です。

 

地獄巡り(入り口)

階段を登ると目に飛び込んで来るのは、

荒涼とした岩場・積み上げられた石・風車。

恐山9

積み上げられた石は、「賽(さい)の河原」の伝承そのまま。

 


■賽の河原とは

亡くなった子供達は親の供養のために三途川で石を積む、積み上がれば終わりだが、完成する前に鬼が来て破壊する。何度石を積み上げてもその繰り返し・・・むだな努力のたとえとしても使われます。

ぼく

救われねぇ・・・


 

火山性ガス無間地獄

岩場の所々で火山性のガスが噴出しており、強い硫黄臭が鼻をつきます。そして「地獄」と名付けられる場所も。

 

お地蔵様お地蔵様2

かと思えば、救いの手を差し伸べるがごとく、仏像・地蔵が要所要所に置かれてます。

ぼく

まさに「地獄に仏」

 

恐山10

岩場の合間を進んでいきます。そうすると右手に・・・

 

地蔵菩薩

どーん!巨大な仏像が。「八葉塔」と名付けられてました。

ぼく

塔・・・?

 

恐山に置かれている仏像は「六大地蔵」をはじめ、全体的に造形のクオリティが半端ないです。

ぼく

夜に見たらちびりそう。

 

↓先に進むと見えてくるのが・・・

水子供養

水子供養御本尊。

池の周りには風車。中心には、赤子を抱いたお地蔵さんが。

 

八角円堂恐山10

先に進み、八角円堂を抜けると、山と湖が見えてきます。

ぼく

もうちょっとや!もうちょっとで地獄を抜けれる!

恐山11

ぼく

・・・・・

ちなみに、○の池っていう割にめっちゃ水キレイやん!ってツッコミは無しでお願いします。

ぼく

稀に藻が発生して赤くなるとのこと。

テクテク・・・o(゚ー゚o)。。。。

そして!

ようやく!!

天国への扉が開かれる!

極楽浜2

極楽浜だー!!

ぼく

キレイだろ!?エメラルドグリーンの水面なんだぜ。

 

極楽浜

さっきまでが地獄ならば、こちらはまさに天国。

極楽浜3

宇曽利湖(うそりこ)・砂浜・山々が織り成す景色は、ほんとこの世のものとは思えないです。

ぼく

まさに極楽。

 

震災慰霊塔

極楽浜には、東日本大震災で亡くなった方々の供養の為に建てられた「震災慰霊塔」も。

 

極楽浜4風車

慰霊塔の横には休憩所があり、そこで1時間位ぼーっとしていました。

ぼく

これが気持ちいいの何のって。

 

砂浜のあちこちにも積み石と風車があります。

 

極楽浜4

この時、ちょうど周りに誰もいなかったんですよね。

広大な自然の中に自分1人。辺りはしーんとしてて、聞こえてくるのは、波が打ち寄せる音や、吹き付ける風の音。

そして、風に揺られてあちこちで風車が物悲しく回ってる。

 

ぼく

あーなんか死ぬ時ってこんな感じなんかな・・・

と、物思いにめっちゃふけってました。

 

ひとしきりぼーっとした後、また地獄巡りへ。

 

地獄巡り(出口)

胎内くぐり

順路通り、出口に向かって歩を進めると見えてくるのは「胎内くぐり」の看板。

生まれ変わりの道です。進むことにより人間の罪障が祓われる意味合いもあります。

 

が、進んだ先は・・・

 金堀地獄重罪地獄

ぼく

おい!また地獄かよ!

 

ちなみに地獄にもそれぞれランクがあります。

ぼく

興味がある方は「八大地獄」で調べてみてください。

 

↓地獄を抜け、行き着く先は・・・

延命地蔵尊

延命地蔵尊。

 

延命地蔵尊

入り口の段階からチラチラ見えてて、気にはなっていました。

他の場所より高い位置にある為、恐山の全景を見ることができます。

ぼく

最後は「救い」で終わり。

 

↓ここから入り口である「総門」に向かい降りていきます。

 

道中目に飛び込んできたのは・・・

六大地蔵3

ぼく

Metallic!!(驚愕)

 

これにて終了!!


角塔婆不動明王

紹介しきれませんでしたが、「角塔婆」や「不動明王像」など見所は他にもあります!

ぼく

不動明王像は隠れキャラ。探すのがちょい大変かも・・・

 


蓮華庵霊場アイス

また、入山受付所横には、お食事処やアイス屋があります。

ぼく

霊場アイスって  Σ⊂(゜Д゜⊂!! ォィォィ   スゲェ冷えそう・・・


 

最後に、恐山は圏外です。

恐山圏外

ぼく

デジタルデトックスのチャンス!!


いかがだったでしょうか?

地獄と天国が共存している不思議な世界。

こういった場所って世界広しといえどもここだけじゃないかな?

 

尚、タイトルにはパワースポットと書きましたが、

実際のところ、恐山はパワースポットとは真逆のパワー「レス」スポットとのこと。

 

恐山菩提寺院代の方の話によると、

パワーがなく、空虚だからこそ死者への感情を入れることができるそうです。

 

ただ、個人的には、素晴らしき景色の数々にパワーをもらいました。

日本にもまだまだ素晴らしい所がある。それまでは死ねない的なね。

 

なので、ぼくの中では恐山はパワースポットです!(強引にまとめてみた)

ぼく

お後がよろしいようで。

恐山:概要

営業時間 午前6時〜午後6時
料金
  個人 団体(20名以上)
一般 500円 400円
小・中学生 200円
開山期間 毎年5月1日〜10月31日
祭期間 大祭典:毎年7月20日〜24日 / 秋祭典:毎年10月第2週の三連休
電話番号 0175-22-3825
所在地 青森県むつ市 田名部宇曽利山3-2
ぼく

11月〜4月は閉鎖しています。

また、イタコは常駐しておらず、大祭典・秋祭典の時のみ来られます。

ぼく

イタコに会えるチャンスは年に2回だけ。

 

恐山:境内の地図

恐山境内の地図

画像をクリックすると拡大表示されます。(PC限定)

 

MAP(地図)

アクセス
  • JR大湊線下北駅からバスで40分
  • むつ市中心部から車で約25分
  • 八戸市中心部から車で約2時間40分
  • 東北自動車道青森東ICより車で約2時間30分
  • 東京方面から新幹線を利用して行く場合、午前中一番の便で出発しましょう。午後の便だと帰りの便に間に合いません。

 

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